梟の島

-追想の為の記録-

五能線キハ40,最後の秋(20):秋晴れの海岸にて。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行。2531Dを追い掛けて,十二湖~陸奥岩崎,ガンガラ穴の手前の入江で再び撮影。晴れた秋空の下,寧日の昼下がり。波音一つ一つに,心に蓄積した滓が溶け出してゆくようだった。

五能線キハ40,最後の秋(19):小入川橋梁,スポットライトを浴びる。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行。午前中の撮影を終え,西へと大移動。2531Dをはるばる迎えに,あきた白神~岩館,小入川橋梁を河口側から見る撮影地にやって来た。念じ続けた甲斐あってか,列車に対してスポットライトのよう…

五能線キハ40,最後の秋(18):大戸瀬俯瞰,鉛色の海にタラコの差し色。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行。大戸瀬駅手前のお手軽俯瞰撮影地で,2527Dを撮影。鼠色の海の向こう,風合瀬側の山の中から,タラコが2両,後ろに五能線色を従えた3連でやって来た。鉛色の景色の中,鮮烈な朱の差し色が良…

五能線キハ40,最後の秋(17):快速列車,驫木の海岸線をゆく。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行。千畳敷の秋の情景に心を洗われた後は,驫木~追良瀬の,海岸線を浅く俯瞰する撮影地へ。1日1本の快速3524Dが,緑の海の縁をゆっくりとなぞりながら,驫木駅を通過してゆく。

五能線キハ40,最後の秋(16):北金ヶ沢,清秋の朝。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行。523Dは北金ヶ沢~陸奥柳田の陸橋で撮影する。昨日と同じ撮影地だが,光線状態が異なれば雰囲気も大きく変わるものである。遠くに微かに見える日本海は青く,枯れた沿線の草も暖かい色で,列…

五能線キハ40,最後の秋(15):鳴沢~越水,優しい黄葉と秋の朝。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行。825Dは,鳴沢~越水の「やまなみロード」の陸橋にて,サイド気味の広角構図と後追いの望遠構図で撮影する。霧がかった朝,箱庭のような秋色の舞台を,3連のキハ40が泳いでゆく。

五能線キハ40,最後の秋(14):鳴沢駅,朝陽がくれた叙景詩。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行。先回りして2823Dを鳴沢駅で迎える。生まれたての低い朝陽と,金色のススキと,引退間近のキハ40。鉄道のドラマを集約したようなワンシーンに立ち会うことが出来て,感無量である。

五能線キハ40,最後の秋(13):陸奥赤石,秋色の森を貫く一本の鉄路。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行。520Dの撮影を終えてすぐ,陸奥赤石~鰺ケ沢,陸橋から俯角を付けて撮影するアングルへと移動し,2823Dを撮影。秋色の森に敷かれた1本の鉄路を,老齢の気動車が力強く駆けて来た。

五能線キハ40,最後の秋(12):朝冷えの陸奥柳田,淡く焼けた空と国鉄型。

2020年10月31日(土)。「秋の五能線らしさ」を追い求める撮影行である。未明に五所川原を発ち,陸奥柳田~北金ヶ沢間,最も柳田駅側に位置する陸橋で,上りの一番列車を撮影する。日の出から15分後,山際の空は朝焼けで橙色に,雲は薄い桃色に色付いていた。

五能線キハ40,最後の秋(11):五所川原駅,1日の終わりの列車交換。

2020年10月30日(金)。2839Dと836Dを五所川原駅で迎える。この日最後の列車交換は,とても静かだった。駅員ではなく私が,弘前行の最終列車を見送る格好となった。強く残るディーゼルの煤煙の香りを楽しみつつ,左右に揺れながら小さくなってゆく尾灯を見送…

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