梟の島

-追想の為の記録-

2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

小向マーケット(2):昭和の残滓,ここにあり。

2015年5月某日。川崎市某所の小向マーケットで,半世紀前の世界にタイムスリップする。セピアの亜空間から一度外へ。再び中に戻ると,やはり感覚が狂う。的確な語彙が見つからないのだが,脳がしきりに違和感を訴えかけてくるのだ。被写体として関東随一の…

小向マーケット(1):半世紀前の世界にタイム・スリップ。

2015年5月某日。川崎市某所の小向マーケットへ向かった。鹿島田駅から25分ほど歩き,鄙びた外観の建物の中に入ると,突如として現れる亜空間。たちまち半世紀前の世界にタイムスリップしてしまうのだ。時代考証のミスではなく,これが現実,平成の世界であ…

津軽半島・小泊岬(2):南灯台,地の果てで見た絶景。

2018年8月6日。青森周遊3日目。津軽線撮影の後,竜飛崎を通り,小泊岬へ。十数年前の台風の災害でアクセスするための道が悉く失われてしまった小泊岬南灯台に,ついに到達。地の果てから見る絶景は,生涯忘れられないほど美しいものだった。

津軽半島・小泊岬(1):海岸線の岩を伝い,南灯台を目指す。

2018年8月6日。青森周遊3日目。津軽線撮影の後,竜飛崎を通り,小泊岬へ。十数年前の台風の災害でアクセスするための道が悉く失われてしまった小泊岬南灯台を,海岸線の岩を伝いながら目指してゆく。

津軽半島・竜飛崎,夏の海岸線をゆく。

2018年8月6日。青森周遊も3日目。津軽線撮影の後,竜飛崎へ。16時すぎの陽光,景色はだいぶ黄色くなってきた。眼下には青の紫陽花が満開であった。竜飛を発ち,339号線を南西に下り,小泊方面へドライブ。坂本台からは海岸線を一望することができた。

盛夏の津軽線:大川平~今別,一面の緑にキハ40。

2018年8月6日。青森周遊も3日目。第三新興街の撮影後,津軽線沿線を北上。平舘灯台に寄った後,大川平~今別で津軽線の撮影。キハ40が見られるということが有難い。近々見納めになるという現実を噛み締めながら,のどかな景色を走ってゆく鋼鉄車を撮像素…

青森・第三新興街(2):漂う究極の場末感。

2018年8月6日,青森周遊も3日目である。八戸・小中野の新むつ旅館を発ち,新青森でレンタカーを調達。青森・古川市場でのっけ丼を食し,その足で第三新興街の撮影へ。幾十年の時を経た北国の異界の,閑寂の朝の姿。究極の場末感がここには漂っていた。

青森・第三新興街(1):風前の灯火のバラック街。

2018年8月6日。新むつ旅館を発ち新青森でレンタカーを調達。青森・古川市場でのっけ丼を食し,その足で第三新興街の撮影に赴く。幾十年の時を経た北国の異界の,閑寂の朝の姿とは。

八戸・小中野,遊郭建築「新むつ旅館」に泊まる。

2018年8月5日。下北半島を去る。どうしても探訪したかった,旧遊郭建築を転用した「新むつ旅館」へ。吹き抜けと渡り廊下のある妖艶で立体的な空間を嗜み,女将さんから55年ほど前の話を聞く。遊郭時代の資料やアルバムも充実しており,知的好奇心を強く揺…

下北半島,或る廃墟のような木造倉庫。

2018年8月5日。廃校を訪れるも残念ながら更地に。その近くの道路脇に,土木系の事業用車両のガレージとして用いられている巨大な木造建築が存在したため,これを見て回る。

嵐の後の仏ヶ浦,最果ての世界。

2018年8月5日。下風呂温泉を発ち,荒天の大間崎を経由し,牛滝から観光船に乗って仏ヶ浦へ。30分ほどの滞在時間,一度も雨に降られず。ほかの観光客も合計で6~7人程度。命の気配のない最果ての世界の景色をほぼ独占することができた。

嵐の大間を経由し,牛滝から仏ヶ浦へ。

2018年8月5日。下風呂温泉を出発。未明から続く荒天のため,大間崎は全く観光できず。しかし意外にも牛滝から仏ヶ浦へ向かう観光船は運航中。ワインディングロードを1時間半ほど運転し,牛滝で乗船。右手に奇岩を見ながら,20分ほどのクルージングを楽し…

猿ヶ森砂丘に寄り,下風呂温泉・つる屋さつき荘に投宿。

2018年8月4日。尻屋崎て寒立馬に挨拶した後は,袰部(ほろべ)小学校跡を見た後,猿ヶ森砂丘へ。日本一の規模を誇る砂丘とはどんなものか,肌で感じることができた。夜は下風呂温泉,つる屋さつき荘に宿泊。良い温泉と夕飯に舌鼓を打ち,長い日常のピリオ…

青森・尻屋崎にて,寒立馬に挨拶。

2018年8月4日。満を持して7ヵ月ぶりに東京を飛び出し,新幹線と快速しもきた,そしてレンタカーで,尻屋崎へと向かった。尻屋埼灯台に上ってから,寒立馬たちに挨拶。白い馬,鬣が明るい茶髪のチャラい奴など,個性があって面白かった。

2013年・2018年,わさおとの想い出。

2020年6月8日。わさおが天国へ旅立った。4月末には自力で立てなくなっていると報道があったが,そこからすぐの訃報に,驚き,とても寂しく感じた。2018年の五能線撮影旅行の最後に繋げる形で,2013年8月と2018年8月,わさおに会った時の思い出を振り返…

盛夏の五能線撮影(21):追良瀬川の河口を俯瞰し,全旅程を終了。

2018年8月9日(木),最終日。最後の列車は,追良瀬川の河口を俯瞰する撮影地にて。万全の光線状態の中,撮影を行うことができた。帰路の道中,鰺ケ沢でわさおファミリーに挨拶。新青森駅手前では時間の余裕が無く大パニックだったが,何とか滑り込む。無…

盛夏の五能線撮影(20):驫木~追良瀬・大俯瞰,15時前の柔らかい光の下。

2018年8月9日(木),長旅の最終日。十二湖~陸奥岩崎,賽の河原の撮影地を発ち,片道の帰路。深浦海の駅で昼食をとり,驫木~追良瀬の俯瞰撮影地へ向かった。アクセスは容易,15時前のやわらかい太陽光が,壮大な景色を鮮やかに染め上げていた。

盛夏の五能線撮影(19):十二湖・賽の河原,エメラルドの海とキハ40。

2018年8月9日(木),長旅の最終日。十二湖の観光を終え,十二湖~陸奥岩崎のガンガラ穴上,賽の河原の撮影地へと向かった。空は突き抜けて青く,海は空を映してエメラルドグリーンに光っている。一昨日の空振りをしっかり回収する出来となった。

盛夏の五能線撮影(番外編):十二湖,青と緑の美しさ。

2018年8月9日(木),長旅も最終日。深浦の宿を発ち,十二湖を観光。青池,沸壺の池は極めて青く美しい。ブナ林は湿度が高く,特に長池までの道中で体力を想像以上に削られたが,目にした景色はどこも美しく素敵なものだった。

盛夏の五能線撮影(18):深浦・行合崎,岩場とキハ40を絡めて。

2018年8月9日(木),最終日。朝食前に宿を抜け出し,追良瀬~驫木の塩見崎へ。その後,深浦~広戸間の行合崎へと戻ってきた。昨日とは異なり,今日は岩場に下り,岩を絡めてキハ40を撮影。潮の香りの彼方にキハ40を眺める。7時半,旅先ならではの幸せな…

盛夏の五能線撮影(17):追良瀬~驫木・塩見崎,朝の波打ち際をゆくキハ40。

2018年8月9日(木),五能線撮影は3日目,長旅も最終日である。朝食前に一度宿を抜け出して,追良瀬~驫木の塩見崎へ向かう。まだ時刻は6時過ぎ,夏の涼しい朝の一幕である。深浦を出発した2823Dが,薄い水色に染まる景色の中,波打ち際をゆっくりと泳い…

盛夏の五能線撮影(16):深浦・行合崎,キハ40の黄昏ギラリ。

2018年8月8日(水)。本日最後の2830Dの撮影は,行合崎の東側眺望のアングルを選択した。カメラを構えると,塩見崎から姿を現した列車は,日没10分前のほぼ真横からの太陽光によって,ギラリと輝いた。まさか,遠路はるばる青森県でギラリに立ち会えるとは…

盛夏の五能線撮影(15):驫木の青い海,広い空とキハ40。

2018年8月8日(水)。行合崎手前の岩登りの後は,驫木駅手前の撮影地まで移動。折り返しの2835Dを撮影。驫木駅停車中,そして出発後の海岸線沿いをゆく列車をゆっくり見送った。その後は不老ふ死温泉で疲れを癒し,艫作埼灯台にも立ち寄った。

盛夏の五能線撮影(14):広戸~深浦,岩山の頂から命懸けの俯瞰。

2018年8月8日(水),「セイリング」で昼食休憩,マグロ・イナダは美味。その後再出発し,14時台の2828Dを,広戸~深浦間,行合崎手前の岩場で撮影。命懸けで四肢を使って岩を登り,小俯瞰撮影。身を削るのは怖いのだが,得られる絵はその分美しかった…。

盛夏の五能線撮影(13):深浦~広戸,「神社俯瞰」にて。

2018年8月8日(水),五能線撮影2日目。広戸~深浦の「神社俯瞰」で,2533Dも撮影する。神社の階段付近から,鰺ケ沢方面へトコトコと走ってゆく2連のキハ40を,たくさんのアングルで撮影。ある8月の昼下がり。夏の長旅はまだ始まったばかりである。

盛夏の五能線撮影(12):広戸~深浦,海岸線を走る列車を堪能。

2018年8月8日(水),五能線撮影2日目。深浦の大岩を観光した後,海の駅での小休憩を経て,広戸~深浦の「神社俯瞰」で,3km先から海岸線をゆっくりとやって来る列車を,望遠から広角まで,複数のアングルで長時間堪能する。キハ40の淘汰に伴い,この景色…

盛夏の五能線撮影(11):追良瀬~驫木,海と鉄路を大俯瞰。

2018年8月8日(水),五能線撮影2日目。急遽旅程を入れ替え,一路深浦を越え,追良瀬~驫木の俯瞰撮影地へ。塩見崎のS字カーブを俯瞰するアングルを狙うも,想像以上のハードな道のり。汗と蜘蛛の糸に塗れながら藪を漕ぎ,やっとの思いで到達した撮影地点…

盛夏の五能線撮影(10):陸奥沢辺~陸奥岩崎,岩崎漁港とキハ40。

2018年8月8日(水),五能線撮影2日目。陸奥岩崎~陸奥沢辺の岩崎漁港を絡めたサイドアングルへ。強烈な陽射が容赦なく降り注ぐ中,船を手前,鉄橋を奥に見るアングルで,夏の朝らしい色彩とハイコントラストの絵を得ることが出来た。

盛夏の五能線撮影(9):八森,色彩溢れる夏の朝。

2018年8月8日(水),五能線撮影2日目。八森~東八森の撮影地でパンを食し,222Dを撮影する。夏の朝の光と空,日本海。本当に目を疑うような色彩が目の前に溢れていた。バーチャルとリアルを混同してしまったかのような,不思議な感覚だった。

盛夏の五能線撮影(8):清々しい朝,米代川を渡るキハ40。

2018年8月8日(水),五能線撮影2日目。221Dを,米代川のほとりで撮影。キハ40は3連,純色でやって来た。夏の朝ならではの順光と,色温度,清々しい青空,河口の川面のほぼ海のような濃青色。雲もなく,朝凪の中,夏らしくも優しい情景に立ち会うことが…

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