梟の島

-追想の為の記録-

2020-07-01から1ヶ月間の記事一覧

戸倉上山田温泉,広大なスナック街を歩く(前編)。

2018年1月8日,長野旅行最終日。戸倉上山田温泉の有名な(悪名高い)スナック街を散策する。道という道すべてに店がへばりつく,「夜の街」。バブルの残滓は想像以上の規模で,現代に残り続けていた。

松本建築散歩(4):旧制松本高等学校は,国内9番目の官立高等学校。

2018年1月6日,長野旅行初日の夕方。松本建築散歩の最後に,旧制松本高等学校へ。国指定重文の本館と講堂は,1920年・1922年竣工。洋風建築を日本の木造建築に落とし込んだ,当時の学校建築の様式を今に残す貴重な遺構である。内部も外観も非常に絵になる…

松本建築散歩(3):擬洋風建築代表,旧開智学校を訪ねて。

2018年1月6日。年始早々に長野旅行へ。大手の散策を終えて,松本城を訪れる。午後は縄手通り,中町通りを散策する。一般的にウケの良い観光地はもちろんだが,ナワテ横丁や看板建築など,渋い見所もあちこちに点在している。1日で見切るのは大変な,奥深…

松本建築散歩(2):趣深い建築を求め,縄手通り,中町通りを歩く。

2018年1月6日。年始早々に長野旅行へ。大手の散策を終えて,松本城を訪れる。午後は縄手通り,中町通りを散策する。一般的にウケの良い観光地はもちろんだが,ナワテ横丁や看板建築など,渋い見所もあちこちに点在している。1日で見切るのは大変な,奥深…

松本建築散歩(1):大手1~3丁目に残る,味わい深い建築たちを紹介。

2018年1月6日。年始早々に長野旅行へ。直通の鈍行で3時間40分,松本に10時すぎに到着。 松本城方面に散策し,女鳥羽川(めとばがわ)を渡ると,大手2丁目。いよいよ古い街並みが姿を現した。六九商店街周辺の看板建築をはじめ,年季の入った味わい深い建…

富士工場夜景(2):イハラニッケイ化学工業,静岡随一の工場夜景スポット。

浜松出張の前夜,富士の工場夜景を撮影。7時半を回った頃,いよいよ空は青灰色から紺へと色を変え,夜景が始まった。 面的に展開する被写体,切り取りようが幾らでもある。中央の蒸留塔がシンボリックに,漆黒の空に浮かび上がる。最後の最後まで,良いアン…

富士工場夜景(1):静岡市・イハラニッケイ,暗雲と「鬼岩城」。

浜松出張の前夜。諸事情を勘案し,静岡で車を調達し,富士の工場夜景を撮影することにした。梅雨の晴れ間,といっても太陽は見えず。空には分厚い雲が低く垂れ込めていたが,風は殆ど無かった。妖しい雲を背景に,ブルーモーメント,徐々に工場のディテール…

銀雪のしなの鉄道撮影(7):黒姫~古間,夕暮れの雪原をゆく山スカ115系。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。古間駅北側の雪原で,ついにこの日最後の走行写真を狙う。ほんのりと陽光が差し込み,山裾の雲は優しいマゼンタに染まる。絵画的な,柔らかい色調の舞台に,山スカ・115系が,ゆっくりと姿を現した。

銀雪のしなの鉄道撮影(6):牟礼~古間,初代長野色を面縦で決める。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。古間駅からさらに南下し,牟礼~古間,戸草の集落にて。線路際でアングルを微調整し,アウトカーブの望遠構図で初代長野色を撮る。薄らと着雪のある山裾を背に,緑の「個性派俳優」が,独特の存在感を放…

銀雪のしなの鉄道撮影(5):牟礼~古間,戸草で山スカを迎える。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。古間駅からさらに南下し,古間~牟礼間,戸草の集落で,満を持して山スカを迎える。中央東線の未練を,ここに果たす。続いては上りの湘南色を,線路際で待つ。戸草隧道のポータルに,ビビッドなツートン…

銀雪のしなの鉄道撮影(4):牟礼~古間,戸草集落の定番カーブにて。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。古間駅からさらに南下し,牟礼~古間間,戸草の集落へ。私有地に入らぬように気を付けながら,初代長野色を定番のカーブで撮影。湘南色は線路際のオリジナルアングルで遊び,折り返しの初代長野色では定…

銀雪のしなの鉄道撮影(3):黒姫~古間,雪原に映える湘南色。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。黒姫~古間の定番の陸橋の下から,サイド構図でしなの鉄道色と湘南色を捉える。折り返しのしなの鉄道色は陸橋上で,湘南色は古間駅手前の「雪原」で対戦。鋼鉄車のビビッドな差し色が,純白の舞台に鮮や…

銀雪のしなの鉄道撮影(2):黒姫~古間,川原踏切と「定番」で初代長野色を撮る。

2018年1月7日(日)。しなの鉄道北しなの線の撮影。信越大橋からタクシーでワープして,まずは黒姫~古間の川原踏切,続いて陸橋の定番撮影地で,初代長野色と初対戦。この日は,S7編成の検査からの復帰日。白雪を力強く蹴り上げて,元気そうに雪原を駆け…

銀雪のしなの鉄道撮影(1):黒姫~妙高高原,国境の銀世界を大俯瞰。

2018年1月7日(日)。2泊3日の長野旅行・2日目は,しなの鉄道北しなの線を撮影。未明の長野駅を発ち,妙高高原駅へ。駅から30分ほど歩いて到着した信越大橋の俯瞰撮影地では,一面の銀世界が「完成」していた。白銀の大舞台に,運用は予定通り,スカ色…

閑話休題,ハエトリソウの花が咲いた日。

2020年6月8日。ベランダで手塩にかけて育てたハエトリソウが開花した。

正福寺地蔵堂,都内唯一の国宝建造物へ。

2019年11月3日。年一回の「文化財ウィーク」で一般公開される,都内唯一の国宝建造物,東村山の正福寺地蔵堂を見学しに行った。禅宗様仏堂の代表として知られる,稀有な存在である。何と建立は1407年。想像していたよりも小ぶりな仏堂で,部材は華奢。愛ら…

武蔵小山・珈琲太郎は,長居したくなる純喫茶。

2019年11月2日。初めて降り立つ武蔵小山。長い長いパルム商店街をひたすら歩き,ビルの2階の純喫茶「珈琲太郎」へ。コーヒー豆を敷き詰めた机を始め,調度品はどれも美しかった。クラシカルな雰囲気だが店内は広く,長居したくなるような居心地の良さだっ…

野方文化マーケット,コの字の狭隘商店街。

2018年2月。高円寺駅から歩いて,野方駅前の文化マーケットへ向かった。アジアンカラーのファサード,東京っぽくはない佇まいだ。西武沿線の密集具合は面白い。平面は奥に細長いコの字。道は想像以上に狭隘で,引きが取れない。最奥部で辛うじて成立する画…

丸美ストアー(2):ナチュラルセピア・東京。

2018年2月。荻窪からバスに揺られ,芦花公園駅近くの丸美ストアーへ。肉の富久屋のメンチカツとハムカツは美味。いったん離脱して戻ってくると,14時台にも拘らず黄昏のような色調,ナチュラル・セピアに染まっていた。

丸美ストアー(1):世田谷区に残る昭和のアーケード商店街。

2018年2月,冬晴れの日曜日。荻窪からバスに揺られ,幼い頃に住んでいた高井戸の街の景色を車窓に眺め,芦花公園駅北口で下車。バス停から歩いてすぐに着く,丸美ストアーへ。緩やかに右にカーブする2階建ての商店街には,レトロなアーケードが掛かってい…

日暮里・初音小路(2):室外機のある内部空間。

2018年6月。昭和の香りがしっかりと残る,木造アーケード。東京の「定番」とでも言うべき初音小路(日暮里・谷中)を撮影。室外機が所狭しと並ぶ内部空間。その2では主に広角レンズを使いながらの撮影分を紹介。気軽な探訪には丁度良い規模のアーケードだ…

日暮里・初音小路(1):猫の居る木造アーケード。

2018年6月。昭和の香りがしっかりと残る,木造アーケード。東京の「定番」とでも言うべき初音小路(日暮里・谷中),満を持しての探訪である。真っ昼間なのに薄暗い,内と外が混在した空間の面白さ。「店番中」の看板猫と思われる猫,アーケードの梁上にい…

小向マーケット(5):春の嵐に暴れる万国旗と。

2018年4月某日。3年ぶりに川崎市某所の小向マーケットを訪れた。今生きている2018年,日本,ただの休日のお昼時。自分と同じ文脈上にこの空間が存在していることを噛み締めながら。前回とは異なる光線状態の下,未だ撮れていなかったアングルを模索しつつ…

小向マーケット(4):再訪,昭和93年の異世界へ。

2018年4月某日。昭和の残滓そのものが残る異世界を,どうしてもまた見たくなり,3年ぶりに川崎市某所の小向マーケットを訪れた。二度目の探訪は,一度目とは異なり,心躍るというよりは「残っていてくれ…」という願いのような思いが強かったが,昭和90年は…

御徒町の老舗純喫茶「丘」,昭和の空気に酔う。

2018年6月23日。プーシキン美術館展と抱き合わせにして,日暮里・初音小路を撮影し,予てより狙っていた御徒町の純喫茶「丘」を訪れた。 支払う金額以上に贅沢な空間があるのが,純喫茶のかけがえのない魅力である。チョコレートパフェもナポリタンも美味だ…

小向マーケット(3):褪色した万国旗と木造アーケード。

2015年5月某日。川崎市某所の小向マーケットで,昭和の世界を味わう。すべての色彩を脳内で補完すれば,たちまち往時の姿が蘇る。豆腐屋と服屋が開店していた。平成とは昭和の延長であり,所によっては昭和そのものであったりもする。

にほんブログ村 写真ブログへにほんブログ村 写真ブログ 建物・街写真へ