団地の街。 2022.07.17 赤羽
7月17日(日)は「オフ会」のお誘いを頂いた。集合時間の前に軽く王子駅前を散策した。
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今回の探訪先として決めさせていただいた赤羽,個人的には何度も再訪しようと思い続けていた街である。住んだことも,通勤通学で利用したこともないが,古い記憶が幾つも堆積した街である。撮影したのは早6年半前。あれから何が失われ,何が残っているのか。一行を案内するポジションに居ながら,気ままに道を選ばせていただいた。
一行四人で改札に集合し,地図で道を確認した後,西口に出た。
少し北に振れてから裏道に飛び込むと,さっそく旧商店が姿を現す。
裏の坂道。
装テンは中に入るのが好き。骨組が見えると,その雑然さが増し,表情が豊かに見える。
坂を登れば赤羽台団地。錆びた駐輪場は撤去され,東洋大やURの新築の建物が利用開始を待っていた。名物のスターハウスは塗装が施されたほか,建具も交換されていて,随分と綺麗な姿に様変わりしていた。
鄙びた姿を拝みたかったのは事実だが,こうして利用され続けてゆくのは何よりである。
赤羽「台」というだけあり,団地は小高い丘の上に建っている。この時間に東側を見下ろすと丁度,順光になる格好だ。
赤羽台団地の南・西の縁を歩き,赤羽台二丁目交差点へ。立体的な造作の歩道橋がお出迎え。
好きな時間帯に,好きな色。
壁面のラメの混じった素材が何処か幼少の頃の記憶に繋がったのが,妙に印象に残っている。
ぐるりと回る。
国際興業バスの黄緑色が写り込むことで,赤羽の景色は完成する。
長い坂。その向こうの巨大な敷地にはかつて5棟の団地が建っていたが,ここ2~3年で解体された。
北西側へ下り,さらに西へ歩く。
道の南側は赤羽西五丁目アパート。
そして目的地,桐ヶ丘団地の入口。小向マーケットの万国旗は数年前に撤去されたので,「関東で唯一,古くからの万国旗が残るアーケード商店街」と謳っても間違いではない気がする。
リサイクルショップも健在。この団地の一つのランドマークと言える。
可愛い。
藤子不二雄的ネーミング。
コカ・コーラは柱の二面に亘る。
今もなお鮮やかに。
「ダイフヤフォート」の渋いシャッターには政治家のポスターが貼られていて,折角の錆色が台無しであった。。
幅広の片アーケード。このプロポーション自体,東京ではかなり珍しい。類例がほぼ思い当たらない。
次の角を北に曲がると,この一角だ。
E35。
最高の時間に来た。夏の夕暮れに再訪したいという長らくの願いは,ここに達成されたといってよい。
中華料理店も非常に気になった。
いつか入りたい。
車庫,およびその鏡像。
E33,整然。
だいぶ日も傾いてきたので序章は程々に,メインディッシュにありつこう。
その2に続く。
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