薬師駅前協同ビル。 2021.02.13 新井薬師前
2021年2月13日(土)。先週の雑司が谷散策に続き,今回も散歩がてら,近場の街並みを撮ってみている。
梅照院から北へと進路を変え,新井薬師前駅へと向かおう。
晩冬の雰囲気。
コンポジット。
町栄会に戻ると,お馴染みの装テンがずらりと並ぶ。細道の左右に兄弟のような建物が並ぶ。
そして,新井薬師駅前の,薬師駅前協同ビルへ。
1976年竣工,4階建。駅前に建つ巨大なビルである。
夕陽を浴びる。
色々見てみると,美容室などが中にあるようだ。
階段は何箇所かに存在している。ここは階段の両脇に抜け道がある。
抜け道。階段のタイルが可愛らしい。
すれ違えないような道なのだが,ひっきりなしに人が往来していた。
別に入っても良いようなので,ちょっくら覗いてみる。
2階はすぐに扉。
3・4階。不気味な静寂に包まれており,閉塞感・圧迫感が強い。廊下を抜けてゆくことも出来るのだろうか。怯んだので階段室から横移動はしなかった。
ビルの前には,軽く改造された4代目のハイエース(白でバンパーがベージュ)など,ちょっとガラの悪い車が停められていた。知らずに暗部に立ち入るのは不本意なので,長居は無用だ。
五中つつじ通りと線路の間の道を歩く。
現役の文具店と,シャッターの下りた菓子店。
フジカラーのこの緑は,平成初期を象徴する色の一つであるように思う。
五中つつじ通りに合流。この2週間ほどで,随分と陽が長くなった。
れいちゃん。
老いた3兄弟。
これこそが,西武線沿線の空気感。
表通り側に裏面が来る構成。
日が伸びたとはいえ,いよいよ夕暮れ時。もう少し撮影したいので,先を急ごう。
線路を渡り北側へ。看板建築に銀行が入っている。
今となっては珍しくなった,この手のビルの装飾。バブルの残り香のする空間も,原風景の一つである。
緑のタイルが絶妙だ。
青果店の入るビル。2階から上は住宅として現役である。
アジア。
戦後すぐに煙草屋・雑貨店として操業した「ぎふ屋」。駄菓子屋として今なお,21世紀生まれの世代にも愛されている。
「ありのままの姿」なのだろうか。ホーロー看板が取り付くと一気に雰囲気が増す。こういった景色が現代に残っていることに感謝である。
この後は更に北上し,「北口商店街」の角地に建つ看板建築を見る。
その3へ続く。
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