梟の島

-追想の為の記録-

晩秋の磐越西線(3):大巻橋梁,黄葉とキハ40と。

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白の差し色。18.11.11 磐越西線 徳沢~豊実

 


2018年11月11日(日)。前日は豊実~徳沢の徳沢橋梁と,日出谷鹿瀬の当麻橋梁で撮影し,会津若松泊。

 

翌朝は尾登~荻野の利田踏切で224D,山都~荻野の大谷川橋梁で227D,どちらもキハ40の撮影に成功した。

 

さて,この227Dという列車は,野沢駅で20分ほど停車(いわゆる「バカ停」)するので,この間に追っ掛けて,追い抜かす。大して急ぐ必要もなく,淡々と運転していれば自ずと先回りが出来てしまう,といった感覚だ。昨日は通行止めだった徳沢以西の459号線も,今日は日曜で休工中。徳沢~豊実の定番撮影地・大巻橋梁を,線路とは対岸にあたる459号線沿いの駐車場から望む。 

通過予定時刻になったが,一向に列車がやって来ない,と思い込んでいたが,実際は時刻表の見間違いだったのだろうか(2018年度の時刻表が無いので分からない)。227Dと徳沢で交換する上りの快速あがの・キハ110が,まず撮影地を通過してゆく。

 

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練習列車にしては,キハ110も古さと愛らしく感じられる,そんな被写体になってきた。
そして5分ほど経ち,本命・227Dがやって来た。

 

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陽光がなく,川面は濁ったような色調になってしまったが,これもこれで秋の福島・新潟県境らしい景色だろう。磐越西線屈指の絶景区間,黄葉は終盤だがなお美しかった。

 

さて,すぐさま車に飛び乗り,列車を追いかける。予定通り,豊実駅のすぐ傍の船渡大橋を渡り切ったところに車を停め,全力疾走で橋の中央へ。北を向くと,豊実を出発して1分ほど経った列車が,ちょうど音もなく滑るように,紅葉に彩られた景色の彼方に消えてゆくところだった。

 

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旅路は長い。18.11.11 磐越西線 豊実日出谷


ここで鉄道撮影は一旦終了。新潟県内を西に走り,鉄道でいうと東下条咲花駅間にあたる,道の駅「阿賀の里」から,「阿賀野川ライン舟下り」に乗船。しばらくはぼんやりとした時間を過ごす。船内はほぼ満員だった。船頭さんが舟歌を披露していた印象が最も強く,また乗船直前か出航直後に227D(津川でもバカ停があるので,再々度追い越していた)が木々の向こうに見えた,その記憶も妙に鮮明だ。また当初旅程に組み込もうとしていた咲花温泉(今となってはキハ40が無くなってしまったので,訪れるのは当分先になってしまいそうだ…)の温泉街を川から眺めた覚えもある。しかし,どういう訳か,写真を1枚も撮っていない。やはりこの旅行に対する意識の低さゆえか,はたまた人混みが嫌いだからなのか。40分ほどの乗船時間は想像以上に短いものだった。この後,乗船所を兼ねた道の駅で肉まんとプリン(だったと記憶しているが既にあやふやである)を食べ,再び車で出発。三川の橋梁の撮影地へ向かった。

 

その4へ続く。

 

2020年撮影分,関連記事はこちらから。  

 

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