梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

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磐越西線撮影旅行(3):銀世界に急行色のキハ40,至福の一瞬。

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(銀世界に主役。2020.02.08 磐越西線 尾登~荻野)

 

荻野駅は所謂「簡易委託駅」。元気なおばさんが待合室内のストーブを点けてくれたのだが,我々はさほど長居はしない。急行色を先頭にやってくるであろう222Dを,尾登~荻野の撮影地,利田(かがた)踏切で迎える。7時頃に駅を出発すると,駅前広場で早速ヨメ氏が本日2度目の転倒。どうやら靴底がスリッピーらしい。静かに眠る駅前通りを西に歩くこと10分,3度目の訪問となる踏切に到着した。とちぎナンバーの学生と思しき先客3人がちょうど撮影の準備にあたっていたので,挨拶を交わし,ベストポジションを探して足場を固める。上りながらS字を描いて列車がやって来るこの構図は,立ち位置を決めづらいのだが,培ってきた感覚と2018年秋の作例を頼りに,遮断機から離れた場所に立つ。先客3人は列車後方のスギや,色の異なる後方車両の処理などに腐心していたが,最終的には我々に近い側から撮ることに決めたようだ。
ヨメ氏は横構図,自分は縦構図で待機して,待つこと10分ほど。警報器が鳴り,いよいよ緊張の時。一面の銀世界,降雪はほぼ無い。条件は申し分ないどころか,雪の撮影の中では自分史上最高かもしれない。ピント合わせの難易度が高く,更に緊張する。息を殺してファインダーを覗いていると,ついにS字の向こうから,予想通りの急行色がひょっこりと顔を出した。

 

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緊張感と,高揚感。

坂を登りながら近付いてくる俳優と対峙して,無心でシャッターを切る。

 

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先月の撮影旅行の週末は,急行色2連が会津鉄道に貸し出されており,出会う事が出来なかったので,実に久々の対面だった。

 

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温厚な表情,最高の塗色。

 

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純白の世界に,実に美しく映える。

 

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撮影地の雰囲気は,横構図の方がむしろ良く捉えられている。未だ日の出から間もない朝,雪の青白さ。その中に一際鮮やかな,暖色の差し色。
 

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ローテーションの読みも撮影も,全て計算通りに運んだ。そして何といっても,想像をはるかに超える完成度の銀世界だ。あまりにも出来過ぎた,最高の舞台での撮影。ヒーローは我々の傍らを,重い足音を立てて駆け抜けてゆく。

 

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遮断機が開き,後追い,刹那の一瞬。

荻野駅に進入する列車をスナップ撮影し,本日1本目にして大本命の撮影は無事に終了した。かけがえのない最高の記録と記憶,至福の瞬間であった。

 

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