梟の島 -叙情的叙景詩-

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羽越本線沿線散策(2):村上市寝屋,雨の路地と朝の虹。

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雨の朝,路地へ。 2021.11.03 村上市寝屋

 


11月3日(水祝)。急遽決まった酒田出張の前日,羽越本線沿線の集落を巡ることにした。まずは勝木駅で下車し,寝屋の漁港と鵜泊の集落を歩いた。

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寝屋の集落の路地へとお邪魔してみよう。

 

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車は当然ながら入ることの出来ない,細い路地。

 

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海と集落を結ぶ道。

 

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赤茶色の塗装が褪せてきているようだ。

地元のおばあさんが北側から歩いてきたので挨拶をした。こちらは明らかに不審な余所者なのだが,こういう時には2台持ちのデジタル一眼レフが頼りになる。「海沿いの街の写真を撮らせてもらっています」と話すと喜んでくれたので,少しばかり会話をした。「雨が止んで良かったですね」とこちらから言ったものの,この10分後には驟雨に見舞われることになった。

 

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漁港の規模も大きいし,集落も奥行きがある。

 

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注連縄の一種かと思い調べてみると,こちらは出羽三山周辺に特有の「引綱」という物らしい。年越しの松例祭という特殊神事で用いた大松明を再利用して作られた厄除けの御守りなのだとか。出羽三山神社門前町である手向(とうげ,と読む)の街に行くと,多くの家の棟木付近に引綱が飾られている様子が見られるらしい。ここは新潟県村上市だが,鼠ヶ関を越えればすぐに山形県。庄内と関わりが深いのも頷ける。

 

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一つとして同じ形の家は無い。瓦屋根が多い。

 

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背後を振り返ると,貨物列車が通過していった。

 

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タッパのある家も多い。

 

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立派だ。

 

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全てが古い訳ではない。ここに存在する「もの」の姿を決めるのは,住民の方々の意思のみ。そういう場所こそ尊く感じる。

 

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そしていずれも,住宅として現役のように見える。

 

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路地がクランクする。

 

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山に登る階段があった。

 

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上らぬ手はない。

 

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朝から息を弾ませて高度を稼ぐと,集落の向こうに海が見えて来た。

 

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奥の岩に日が当たっている。

 

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少し登って鳥居を潜り,振り返ると,何といきなり虹が掛かっていた。

 

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付け根は漁港にあった。

何枚か撮影しようと思ったのだが,ほんの僅かな雲の隙間から光が差しただけだったようで,虹は一瞬にして姿を消してしまった。

 

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寝屋の集落と漁港を一望する。

 

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漁船が並ぶ。雨が降って来た。

 

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国道と山の間に3~4棟,いずれも妻壁を海に向けて建ち並んでいる。

 

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階段を更に登ると,鳥居がもう一つあった。

 

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そして更に登りきると神社があった。「石動神社」というようだ。

ところでこの漢字を迷わず「いするぎ」と読める人はどの程度居るのだろう。北陸にある程度の縁があるかどうか,といった所だろうか。

 

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雨脚が強まってきた。傘をさして階段を下る。濡れた落葉が滑りそうで怖かった。


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再び寝屋の集落に下りる頃には,雨はかなり弱まった。引き続き北へと歩く。

 

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雨に濡れ,しっとりとした質感になった。

 

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人の気配はあるが,その姿は見えない。

 

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こういう景色を見たかった。こういう街を歩きたかった。一日はまだ始まったばかりだが,早くもこの非日常の目的を達成できたような感覚だった。

 

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ポストがあった。

 

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これは何だろう。魚の皮のような質感だった。

 

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雨上がり。

 

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異彩を放つピンクの建物は理容室だった。

 

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下見板の美しさ。

 

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ちょうど路地を抜けたところで,列車の時間が迫って来たので,集落に別れを告げ駅へと戻ることにした。

 

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歩道の中央の階段で国道を潜り,細い道を抜けると,海岸に出た。不思議に空が青かった。

 

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徳洲会病院を出たバスは「新潟22」だった。

 

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勝木駅に到着。列車が接近してくる頃には雲が晴れ,ホームには暖かい朝陽が降り注いだ。

再びGV-E400に乗り込み,8時9分発の列車で鶴岡へ。小岩川付近の車窓で,日本海に虹が掛かっていた。しかしこれもまた,新車の青緑のガラスに色を滅茶苦茶に変色させられてしまい,写真に撮るどころか,肉眼で知覚・記憶することすら出来なかった。カーテンを廃止するという変更の罪深さを感じて欲しいものであるが,日常的に利用する人達からするとどうなのだろう。眩しい直射を遮るためにも,カーテンの方が良いのでは,と思うのだが…。

あつみ温泉から少し車内に人が増えたように記憶している。9時ちょうどに鶴岡に到着し,レンタカーを調達。ここからは車移動で,南下しながら海岸沿いの街を巡ってゆく。

 

その3へ続く。

 

 

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