梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

盛夏の五能線撮影(3):十二湖・森山,賽の河原にて。

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緑の海。18.08.07 五能線 十二湖~陸奥岩崎 
 

2018年8月7日(火)。前泊地の十三湖から出発し,鰺ケ沢~鳴沢の有名撮影地,大戸瀬千畳敷の田野沢陸橋,風合瀬驫木千畳敷の俯瞰撮影地と巡ってきた。

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千畳敷の展望台を発ち,まずは驫木駅で記念撮影(ヨメ氏がトイレを我慢しつつの撮影となったが,駅舎と景色が順光となるのはこのタイミングのみだったため決行させてもらったw)。そして再出発,深浦近辺のマックスバリューに立ち寄って小休憩を取る。この後は十二湖・岩館方での撮影を予定しているため,さらに車を走らせ,一気に十二湖~陸奥岩崎の「ガンガラ穴」の撮影地へと移動した。

ガンガラ穴に着くと,象岩前の駐車場に駐車。5年半ぶりの探訪である。

 

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太陽は雲に出たり入ったり。空は晴れており,海は青く煌めいていた。

 

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象岩に,久しぶりの挨拶を。その名の通り象の鼻のような岩である。妙に動物味を感じてしまうから不思議なものだ。

 

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賽の河原へと出る手前の緑のトンネルを通り抜ける。樹種は何なのだろうか。前後を除くすべての方向から「カサカサカサカサ…」と,落葉が音を立てたのが,実に不気味であった。どうやら大量のフナムシが人間の接近に驚き,落葉の下で蠢いたようである。

 

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片道8分のちょっとした山登りを経て,賽の河原へと到着。以前探訪した際は真冬であり,褐色以外の全ての色彩は失われていたが,今回は真夏。これでも鮮やかに見えるのだ。

 

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緑が非常に多く,記憶とは全く違った世界だった。

 

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地面がすっかり植物に覆われ,構成要素である「石」が見えなかったため,「賽の河原らしさ」は冬と比較すると全く感じられなかった。しかし何より驚いたのは,地蔵のいる祠の屋根が落ちてしまっていたことである。酷烈な環境において,やはり5年半という月日は思ったよりも長いものなのかもしれない。

 

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夏。植物という生命が,死を意識せざるを得ない景色の中で,ひときわ強くその色を主張している。それゆえに,この祠の佇まいが痛々しく,虚しく,哀しく感じられた。

 

正午過ぎの2531Dを撮影する前に,辺り一帯はすっかり曇に覆われてしまい,空振り感の拭えない,少々残念な結果となってしまった。

 

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岩盤質の浅い海は,緑に染まる。

絶景は,時にこのように,悲壮感すら漂わせる。

 

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5分ほど待っていると,4kmほど離れた陸奥沢辺駅付近の鉄橋を,列車が音も無く通過していった。汐ヶ島越しに望遠レンズで撮影した。

 

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褪せた世界。何かの力なのか,結果的に終始晴れに恵まれる3日間の五能線沿線でこの時間だけ,空が雲に覆われた。

 

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名をよべど いまは帰らぬ 子らたちと 遊びし磯に 立てばかなしも

 

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鎮魂碑に一つ,祈りを捧げて,静かな撮影地を後にした。

 

その4へ続く。

 

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