梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

五能線キハ40,最後の秋(2):未明の川部駅,鶴泊は雨。

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朝が来る。 20.10.30 五能線 川部駅
 

2020年10月30日(金)。10時からの現場調査の前に,五能線の「朝練」を遂行する。一番列車・822Dを未明の弘前駅で迎えた。

板柳~鶴泊の撮影地へと向かう私ともう1人,2名の旅客を乗せ,鰺ケ沢行きの3両編成は未明の電化区間をゆく。まもなく川部駅に到着である。

 

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数分の停車だが,しっかりと撮影に充てる。

 

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東の空が不思議な色を呈していた。

 

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川部では進行方向が逆を向くため,乗務員が往来する。

 

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乗務員は白髪の男性と,小柄な女性だった。

 

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2人の乗務員に,2人の乗客,3両の気動車

 

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この方の鉄道マンとしての人生にどんな物語があるか,推察することしかできないが,キハ40が生きた40年間のうち果たして何年を共にしてきたのだろう。

 

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キハ48とキハ40。

 

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未明に降った雨が,薄らと歩廊を濡らしていた。

 

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赤い尾灯と窓から漏れる白い車内灯の明かりが,仄暗い景色と強いコントラストを作り出していて,美しい絵だった。

 

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川部を発つと,列車は右に大きくカーブして奥羽本線から離れ,非電化区間五能線へ。小刻みに揺られるのを踏ん張って堪え,車内を広角で捉える。

 

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窓の外を見遣れば,東の空の端が,少しずつ桃色に焼けていた。

 

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キハ40といえば,この部分。

 

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この化粧板も,もう東日本では拝むことが出来ないだろう。

 

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川部から先の車窓には,見渡す限りの広大なりんご畑が展開する。10月末は,まさに収穫を迎えようとしている時期だ。林崎駅はりんご畑のど真ん中に位置しているので,停車中に窓を開けてみると,すぐ目の前に赤く大きなりんごの実が無数に生っていた。これだけのりんご畑を見たのは初めてで,何だか子供のようにはしゃいでしまった。

しかし背景は,生憎の空模様。西の岩木山の頂には雲が引っ掛かっていて,全貌は拝めそうにない。

 

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板柳を発ち,あと数分で鶴泊に着くというその時,列車は突然の雨に見舞われた。

 

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到着した鶴泊駅のホームは,土砂降り。撮影を辛うじて済ませ,3連の一番列車を見送る。

 

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列車は窓ガラスと鉄の車体を雨に打たれながら,小さくエギゾーストを上げ,北へと走り去っていった。

 

その3(嵐の後の4連&快速)へ続く。

 

 

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