2020年10月30日(金)。鶴泊~板柳で朝練。午後は鳴沢~鰺ケ沢と驫木~追良瀬で2828Dを迎えた。その折り返し・2835Dは,驫木駅発車のストレートと北金ヶ沢の陸橋で撮影。
▼日中撮影分はこちらから。
これにて本日の走行写真の撮影は終了。ぎりぎり間に合えば,ということで,ダメ元で鳴沢方面へと移動。当初は鳴沢駅の西側の踏切をターゲットにしていたのだが,時間に余裕が無かったので,まっすぐに鳴沢駅に向かった。駅前に車を停め,ホームへ。既に踏切の警報機が鳴っており,西を見遣ればヘッドライトがかなり近くまで迫って来ていた。慌ててカメラを構え,撮影。
日没15分前の薄暗い小駅。列車は短い停車時間をあっという間に終えた。
エギゾーストを力強く噴き上げて,夕闇迫る鉄路へと踏み出す。
地方の小駅,屋根もない無人のプラットフォームに一人,列車を見送る。ごく限られた人間のみがする経験だろう。この独特の寂寥感は,特に夕刻に引き立つ。
ススキと私に見送られ,キハはゆっくり,ゆっくりと進んでゆく。
そっと,さよなら…。
かすかに漂うディーゼルの煤煙の香りから,つい先程まで居た「動物」の気配が感じられた。
たちまち,無人駅には静寂が訪れる。
下見の時間が殆ど無く,咄嗟の判断でホームの鰺ケ沢方で撮影していたのだが,反対側の越水方向を見ると,ホームの向こうは線路の両脇を背の高いススキに囲われており,後追いの構図としてなかなか優秀だった。この構図を決める為にはホームの越水側で撮影するほうが望ましいので,折角だからリベンジを果たそうと,翌日の計画が一つ定まったのだった。
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