落陽。 2022.09.11 富山湾
9月11日(日),富山地鉄駅舎巡歴の旅の2日目。午前は立山線の駅を巡り,午後は上堀,布市,開発,稚子塚,寺田駅を巡った。
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これにて駅舎巡歴を終了し,早月川の河口へ向かう。
ミラージュランドの脇の道を進めば海に出る。
河口が好きなのは何故だろう。
ミラージュランドは確か16時に営業終了。せっかく夕陽を見られる観覧車があるのにな…。
いよいよ海が近い。
辿り着いた。
川の流れは想像よりも早い。
滔々と流れる。
舟が出航していった。
みるみるうちに小さくなり,消えてゆく。
東側はマゼンタ。
いよいよ着水。
川の流れと波が衝突し,複雑な模様を形作っている。
太陽は富山湾の向こう,能登半島に隠れてゆく。
石の多い河原。
ああ,消えてゆく。
さらば。今日1日を充実したものにしてくれて感謝である。
陽が沈んだ瞬間,波の形が今まで以上にはっきりと見えるようになった。
緑の印象,これが日本海の色。
浮かぶ茜雲。
引き波に石がガラガラと,聞いた事のないような,強いて言うならば骨の鳴るような,不気味な音を立てている。ここは川でもあり海でもある,不思議な場所だ。
観覧車のある黄昏。
大きな石から小さな石へ,行儀よく並んでいる。
いよいよ,残曛。
そろそろ東京に帰らなければならない。
みるみるうちに暗くなってきた。
この場所に立つのは8年ぶりだった。
大切な場所で落暉を見送ることができたのは幸運であった。
こうして全行程が終了。駐車場に戻るとすっかり夜の帳が下りていた。のんびりしていると帰京が遅くなってしまうので,夕飯はコンビニで買って簡単に済ませ,魚津インターから高速に乗る。2回ほど休憩を入れ,5時間強の帰路。帰宅したのは0時半頃だった。長いようで短い,2泊2日の非日常は,佳い記憶と記録になった。
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