梟の島

-追想の為の記録-

弘前散策(2):猿ヶ森記念館,加藤味噌醤油醸造元ほか。

猿ヶ丘記念館。 2022.05.25 弘前

 


5月25日(水)は,およそ1年半ぶりの弘前出張。

朝8時半,弘前駅から中央弘前駅へ,近代建築を巡りつつ散策。まちなか情報センターでレンタサイクルを調達し,移動を開始した。

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最勝院五重塔のすぐ北を通過して,次に向かったのは弘前高校である。

 

県道28号線沿い,気になった商店建築。

 

旧青森県尋常中学校本館(県重宝,1894)。

 

弘前高校内,猿ヶ丘記念館として現代を生きる。

 

素朴な板壁の意匠が素敵だった。

 

28号線をひたすら西南西に進んでゆく。

 

点在する店舗。

 

28号線の南は寺町になっている。その中にぽつんと古い商店が姿を現した。

 

加藤味噌醤油醸造元。

 

煙突。

 

BEST MISO.

 

その名も加藤坂という坂に沿って,広大な敷地を有している,立派な店であった。

 

バックヤードのガレージ,架構が素敵だった。

 

坂を下ると川に出た。

 

晩春のこの色。やはり5月は清々しくて良い。そしてその清々しさを享受すべく袖を捲ると,肌にダメージを受けるのである。

 

欄干の上の鴨としばし談笑。

 

梟を前にして,無防備が過ぎるぞ…。

車が至近距離を通過しても逃げない強心臓っぷりを発揮していたが,郵便配達のバイクが来ると流石に飛び,川面に下りていった。

 

北上すると,茂森町に入る。

 

 茂森会館消防西第一分団(1936)。

 

塔屋とドーマー風の窓。 

 

裏手の板壁にハルジオン。

 

禅林街へ。

 

長勝寺三門(国重文,1629)。曹洞宗の寺院。

 

上下層が通し柱となっている,実に珍しい三門である。

解析やりやすそう…と思うのは職業病。

 

扇垂木に詰組,禅宗様。

 

梵鐘も重文だという。

 

 庫裏(国重文,1794)。

 

魚鼓。

 

中は本堂に繋がっている。垂壁がとても大きい。

左手前は下屋の通りだが,壁と建具が入っている。平面が拡張されたような造りだ。

 

静かで冷たい堂内で,外の気温が非常に上がっている事に気付かされた。

 

本堂の外観。

 

蒼龍窟。かつては禅堂だったという。

 

二の門から禅林街を望む。

 

12年ぶりに訪れた禅林街。学習と経験を積んで,ものの見え方は一度目とはまるで異なっていた。

 

その3に続く。

 

 

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