下井戸坂。 2022.01.10 常陸太田
1月10日(月祝)。年始一発目の水戸出張の前日,午前中に出発して,常陸太田へ向かった。まずは駅前,山下町と木崎二町を歩いた。
▼その1はこちらから。
anachro-fukurou.hatenablog.com
鯨ヶ丘を目指し,目抜き通りを上る。
ここは木崎坂というらしい。鯨ヶ丘にはいくつもの坂があるが,その中に「太田七坂」というものがあるらしい。木崎坂もその一つである。
ぐいぐいと上る。
西側は崖地。
右側の名も無き坂を下ったが,あまり被写体は無かった。
木崎坂を上りきると,道は緩やかに右にカーブしてゆく。左手前で新築工事をやっていたが,それ以外は殆ど人の気配が感じられなかった。
棚倉街道。
ここが鯨ヶ丘の南端である。街はひっそりと静まりかえっている…。
商店は営業中だった。右隣に鄙びた下見板の家があったらしいのだが,更地になっていた。
西に下りる,名も無き坂があった。もちろん歩く。
誰の土地で,誰の道だろう。
崖の中腹をゆく。
病院を見上げる。
ちょうど鯨ヶ丘トンネルの真上だった。一応は階段が整備されているので,往来を想定してはいるらしい。
割と最近になってから舗装されたと思しき道を歩き,293号に戻った。
小瀬屋農機。
今度は東側に抜ける坂がありそうだ。
西も東も崖地,これぞ鯨ヶ丘。
鯨ヶ丘トンネルの東側。その2の記事の途中で,青色のシートで覆われている家のあたりまでは歩いていたという事だ。
棚倉街道を北へ。
成人の日。
Y字路。ちなみに293号線は写真左方向にカーブしてゆく。常陸太田を出て,常陸大宮に向かい,その後は山間を縫うように走り,やがて那珂川町,そして氏家駅に至るらしい。この道沿いに集落を巡るのもなかなか面白そうだ。
Y字路から西に下りる,下井戸坂へ。これもまた太田七坂の一つで,太田と笠間を結ぶ街道の始点にあたるという。
棄てられし赤。
重層。
下調べではノーマークだったので,ときめいた。
グッとくる要素の詰め合わせに,言葉は要らない。
下井戸坂を下り,「根道」という細い道を歩いてゆく。先程見た建物を背面側から眺める。
車はぎりぎり通れないような道幅で,複雑にカーブを繰り返す。
辛うじて舗装がある程度の,生活道路。
さらにこの道から崖側に向かう細い路地があったので,そちらを歩くことにした。
斜面にしがみつくようにして,数軒の家が建っていた。
狭間。
上でもなければ,下でもない場所。
崖下の廃屋。
1月だが,蔦の緑だけは鮮やかだった。
不思議な眺めだ。
杉本坂に出た。
杉本坂は太田七坂の中でも最も急な勾配を持つ。軽トラがモウモウと唸り声を上げて,急斜面に挑んでいった。
後を追うように歩いてゆくと,大した長さではないのだが,息が弾んだ。
その4へ続く。
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