梟の島 -叙情的叙景詩-

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常陸太田散策(9):冷たい雨の朝を歩く。

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冷たい朝。 2022.01.11 常陸太田

 


1月11日(火)。年始一発目の水戸出張の当日を迎えた。前日は常陸太田駅前の山下町と木崎二町を散策してから,太田七坂を巡りつつ,鯨ヶ丘を悉皆的に歩き,東京庵に投宿した。

▼その1はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

6時半前に起床すると,2面の障子がぼんやり青白く光っていた。

 

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窓を開ければ,この眺望。予報通り天気は悪い。新年早々,出先で雨に振られることになった。

素泊まりだった(本来は食事つきで予約したかったのだが,素泊まりでしか対応していただけなかったのだった)ため,昨夜コンビニで買っておいたパンを頬張り,静かな宿を発つ。看板猫のさくら君が,気怠げにお見送りをしてくれた。

 

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駅まで少し距離があるので,バスに乗ってもいいと思っていたのだが,昨日見た景色をハイライト的に振り返りながら,のんびり散歩することにした。

 

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東一町。

 

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大甕駅行のバスが,静寂の街を駆け抜けてゆく。

 

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あの美しき板谷坂も,曇天ではやはり絵にならない。

東日本の街は往々にして色が薄い。西日本(および中部地方)はその点,景色の中にはっきりとした色が存在している事が多い。街中における緑の割合も多いし(そもそも植生の差もある),例えば壁面のタイル一つとっても屋根瓦にしてみても,非常に艶やかで装飾的なのだ。建物や街の「我が強い」とでも言おうか。東日本は真逆で,細やかな機微をこちらから迎えに行き,光や構図まで徹底的に気を遣わないと,その美しさに気付くことすら難しいような街ばかりである。飾り気がなく,機能性重視で,それでいて機能美は備えていない。全くもってこの趣味に向いていない土地であることは認めざるを得ない。この趣味でTwitterでバズりたければ,なるべく東京から遠い場所のものをアップしておくのが手っ取り早いだろう(大衆にとっては,アイキャッチ力と物珍しさが格好の栄養源なのである)。それを理解した上で,自分は関東を大切にしようと思い,今年は「近場」を改めて丁寧に巡ろうと決めた訳である。絶対的に「飛距離」が出ないカードで…と書いてきた所で,自分が何を求めているのか分からなくなってきた。

 

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木崎坂を下り,いよいよ鯨ヶ丘ともお別れである。

 

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木崎二町から中山町へ。

 

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もう一度ここを歩いておこう。

 

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雨の朝。

 

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7時40分頃,常陸太田駅に到着した。改札とホームは,下り列車から降りてきた学生で完全に埋め尽くされ,逆流するのも一苦労であった。

 

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30分ほどで水戸駅に到着。531系のこの塗色,もう居たのか。初めて見たのでレンズを向けておいた。

改札で取引先の方々と合流し,仕事モードに切り替えである。

 

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バスを待ちながら方向幕車がいないかと密かに観察していたら,なんと最古参「水戸22 あ 1102」が来たではないか!慌ててカメラを引っ張り出して撮影。1987年式,今年で35歳となる茨城交通の長老である。

 

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一つ目の日野RJ…仕事をほっぽりだしてこれに乗りたいくらいだったのだが,残念ながらそうもいかない。ワイパーを稼働させ,冷たい雨の中を働く翁の柔らかい眼が,ちらっとこちらを見てくれたような,そんな気がした。先輩,いつかまた必ず,次は旅の途中で会いましょう。

仕事は無事に終了。毎度のことだが,仕事前の散策についてさんざん長ったらしい記事を書き,仕事については概ねこの8文字で片付けているのが時折滑稽に思えてくる。昼過ぎに駅前で少しだけ打合せをした後,まだ時間に余裕があったので,身体にもう一度鞭を入れ,常磐線の下りホームへと向かった。

 

那珂湊散策へ続く。

 

 

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