2016年12月30日(金)。師走の喧騒を飛び出し,横浜へ。保土ヶ谷区・笹山団地の南の笹山中央マートと笹山アーケード商店街,磯子区滝頭の丸山日用品市場を巡ってきた。
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さて,冬の横浜で夕方を迎えたら,工場を撮りに行かない訳がない。再びバスに乗り,本牧臨海公園を目指した。
「臨海公園」という響きを聞くと,お台場海浜公園のような海辺をイメージするかもしれないが,本牧臨海公園は海から少し離れている。山手から根岸のあたりは段丘になっていて,海岸線のすぐ近くにも関わらず急坂が多い。この臨海公園も根岸湾に程近いのだが,標高は35mほどある。ちょうど裏には三渓園があり,根岸湾と公園の間には首都高速湾岸線とENEOS根岸製油所が挟まれている。着いてみると周辺は高台の閑静な住宅地で,公園の中には犬を連れた散歩の方以外は殆ど居なかった。
黙々と階段を上ること数分,展望台に到着。早速,南を望む。フェンスが自分の背丈よりも少し高く,つい先日新調したゴツい三脚を最大限に伸長してもギリギリだった。
この季節にしては彩度の高い,橙色の夕べ。
ちょうど夕景に最適な時間だった。
露出も色調も,刻々と変化してゆく。見えているプラントはENEOS根岸製油所,当時の呼び名はJXエネルギー根岸製油所だったか。
俯角を付けた撮影は面白い。
空は徐々に暗くなり,保安灯は徐々にその存在感を増す。
2016年が終わってゆく実感。
いよいよ本格的に保安灯が点る。日没時刻はとうに過ぎているのだが,暮れなずむ空が鮮やかで明るかった。
フレアスタックをこの角度から拝める場所は,関東では珍しいかもしれない。
時折,貨物船が通過してゆく。日没から既に40分以上経過しているのだが,驚くべきことに空はまだ桃色を呈している。
逢魔時。西側はまるでCGの世界。
ジャパンマリンユナイテッド,東京入国管理局横浜支局の辺りが背景になって来る。撮影地点から対岸まではざっと5kmほどある。
日没から1時間,ようやく空は赤さを失い,夜景が始まる。
250mm近く,望遠レンズのテレ端をほぼ使い切る。
近未来感。このシェイプが堪らない。
60-250,さすがはスターレンズ。トリミング耐性が高い。
この「いかにも感」が良い。
南側に再びレンズを向ける。西側を撮影しているうちに,気付けばすっかり暗くなっていた。
さらに望遠。APS-Cの400mmや500mm程度の超望遠レンズがあればきっともっと楽しいのだろう。
フレアスタックの「炎」感を出そうと躍起になり,時間があっという間に過ぎてゆく。
この一角の全景。湾の手前には首都高速湾岸線。ぐるっと湾を回り,対岸へと続いてゆく。
キットレンズの6本光芒も絵になるから好きである。
さて,すっかり空は黒く暗くなった。ここからは,東側のタンク群にレンズを向ける。
その2へ続く。
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