昭和の香り。 2017.03 稲荷市場
2017年3月某日。鹿島田・亀甲マーケット,西口マーケットを訪れた後,実に13年ぶりに鶴見線に乗り国道駅へ。魔力に憑りつかれ,2時間ほど滞在。その後は徒歩で移動し,花月園前・稲荷市場へとやって来た。
▼その1はこちらから。
「時間旅行」をもう少し楽しもう。
褐色の中に,薄い緑が差し色となる。
村𠮷食料品店。市場内で唯一の,現役の店舗である。
昭和の香りが充満している。
隔壁のような壁を,正面側から見る。
惣菜店。看板はやや新しい(あくまで相対的に)が,閉業して久しい様子だった。
少し錆びた煙突が伸びる。
バージョン違いの,2枚の看板。
「2.5階建」くらいの高さである。
買い物客が来て,去っていった。
算盤,秤。
卵がバラ売りされていたのが,最も印象に残っている。
全貌。
天ぷら。白地に黒文字の大きな看板は,いつ見ても美しい。
内側でもあり,外側でもある空間。
ふと気配を感じたので見てみると,旧製麺所のガラス越しに,可愛いハチワレ猫がこっちを見ていた。
そろそろ営業終了時間となるようだ。店主の方と少しお話をした。建物は3.11の地震時にもあまり揺れなかったと言っていた。三ツ矢サイダーの缶を購入。
静かに黄昏を迎える。
外観。
配置のラフさ。
マジックアワーの終焉,いよいよ撮影が難しい時間に差し掛かって来た。
最後に中を覗くと,村𠮷食料品店の木の建具が閉まっていた。
今日もまた静かに一日が終わり,古き良き市場には静かな夜が訪れる。
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