2017年2月24日,研究室の所用で富岡へ。昼の市街地を散策した。
所用を終えると,2月の太陽はすっかり山の向こうに隠れてしまっていた。高崎に戻り,隣の研究室の後輩を連れ,信越本線で磯部駅へと向かう。駅から10分ほど暗い夜道を歩き,信越化学工業・磯部工場のプラントが拝めるスポットを目指す。194号線が東にカーブしてゆくあたりで,山側に上がる脇道があるので,これを少しだけ登ると,北側の視界が開けた。
おぉ…嘆息を漏らしつつ三脚を構え,撮影開始。
北関東という立地のせいか,比較的「無名」な工場夜景スポット。信越化学工業・磯部工場である。
既に19時。あまり時間がないので,望遠レンズに切り替えて,「解剖」を開始する。
ほんのりと緑がかったプラント,光は黄色系が多い。
線の多さ。
手前側には,ドラム缶だらけの場所。
このゴチャゴチャ感が堪らない。
立体感。奥行感。
もし10mほど視点を上げることが出来たら,さらに面白いのだろう。
無名なのは画角が限られているからかと思っていたが,予想に反して構図の自由度は高い。プラントの立体的な配置が良い。
縦横無尽。
銀。
漆黒の空に佇む蒸留塔。
10mほど立ち位置を西に移動すると,手前側の藪が切れ,プラントの奥の方が良く見えて来た。
撮ってくださいと言わんばかりに完成された,縦構図。
そして,人の姿は見えない。非現実性を高めてくれる,要素の欠落である。
異世界感。保安灯が想像以上に明るかった。
少し場所を移動して,数枚のみ撮影する。
これにてタイムアップ。磯部駅へと戻り,今宵の「前半戦」は終了である。
東邦亜鉛安中精錬所の工場夜景へ続く。
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