梟の島

-追想の為の記録-

盛夏の五能線撮影(番外編):十二湖,青と緑の美しさ。

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青池に注ぐ木漏れ日。 18.08.09 十二湖
 

五能線撮影は3日目,長旅も最終日である。朝食前の撮影で,塩見崎,行合崎を巡ってきた。

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記念撮影を済ませたのち,ペンション深浦に戻り,朝食を頂く。7時半に用意して頂いていたのだが,行合崎の2本目の列車の通過時刻を間違えてメモしていた事などもあり,帰着が少々遅くなってしまった。夕食は極めて豪勢だったが,朝食はシンプルである。まあもちろん,それでもボリュームは十分だった。

感じの良いおばあさんに宿代を払い,ペンション深浦を後にして,ここからは一路十二湖へと向かう。もはや何度も通った,勝手知ったる道である。101号線はさほど道幅が広くないのだが,S字カーブに限って対向車とすれ違うから少しドキドキする。横磯付近はガードレールが近くて怖い。とんでもないスピードのダンプカーを少しだけ追走してみたり,道中も楽しむ。今日も太陽は我々の味方のようだ。

十二湖駅付近で左折して道なりに進むと,物産館キョロロに到着。まだ観光客はさほど多くないようである。駐車場は日陰スペースをうまく選ぶ。しかしこの駐車場がまさか有料だとは…。マップを貰い,売店は特に用もないのでほぼスルーし,まずは青池を目指して散策を開始した。鶏頭場(けとば)の池を見ながら進んでゆくと,500mほどで青池に到着した。

 

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太陽光が注ぐところのみが極端に明るく青く,その他の部分は紺色であった。

 

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まだ先客も少なく(多かったのは外国人客だった)に堪能できた。

 

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木漏れ日が降り注ぐ。時折霧が走り,幻想的な絵を見ることができた。

日本人カップルに頼まれて記念撮影をして差し上げたので,そのお返しに撮ってもらった。こういう時,写真の腕はあるに越したことはないなあと思う。

 

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岸に近いところが特に美しい。

 

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カエルと魚がのんびり泳いでいた。咄嗟に撮ったので,トリミング。

 

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陽光にも恵まれたので,青池を十分に堪能することができた。

続いては,長い階段を上りブナの森を歩き,沸壺の池へと向かった。

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清々しい,緑の世界。

 

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生命力。

歩いて10分ほどで沸壺の池に到着した。

 

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十二湖訪問は8年ぶりだが,その時の記憶では,ここはもっと黒っぽかった印象がある。どうやら天気の問題だったようで,晴天の下では沸壺の池も十分に青く透徹していた。

 

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水鏡が特に美しかった。

まだ10時すぎだが,湿度が高く,じっとりと汗をかいてきた。

貰ったマップにあるおすすめコースは,沸壺の池を見た後は青池方面に戻るように書いてあるのだが,8年前は「長池」まで散策したのを明確に覚えていたので,これを目指す。途中道を間違え,案内の少なさに少々呆れた。気を紛らすため,そしてクマなどと遭遇するリスクを少しでも減らすために,同じ歌をヨメ氏と交互に歌う。ドラえもんの歌はほとんど自分ばかり歌うことになり(「みらいのせかーい」「の~」「ねこがたろぼっ」「と~」などw),「春よ,来い」は弱起が多くて複雑すぎたのをよく覚えている。

 

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歩くこと20分ほどで,ようやく長池に到着した。

 

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このあたりは道も悪く,人の気配も全く無い。

 

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長池の終わりの部分はまた随分と水面が青かったので,ここで三脚を立てて記念撮影をした。

長旅の蓄積疲労,さらに湿度の高さもあってか,この時点で想像以上に体力を奪われており,正直ヘロヘロに疲れていた。再出発後の道で急に動物の気配を感じ,その直後に何か「獣の匂い」を感知したので,慌てて小走りで進み,リフレッシュ村のバンガローエリアに到着。しかしここから引き返す最短の道の入口がよく分からず,村の管理棟の方に尋ねて正解を知った。ここからの復路は思ったよりも短く感じ,比較的すぐに沸壺の池に到着。我々のLINEのトーク画面の背景にしている8年前の写真の景色を探して,再び沸壺の池を経由したのだが,結局見つからず仕舞いであった。結果,こちらを経由したために,駐車した物産館キョロロまでの最後の数百メートル,舗装道の上り坂でまたも体力を削られることとなった。

 

その19へ続く。

 

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