非常に大きな,そして珍しく廊下に平行な階段。
某年探訪,某県某所。とある廃校を紹介しよう。
執念で到着。静寂。状態が良い…。
とても,とても綺麗だ。陰翳が美しい。
とても静かなのは,密閉性が極めて高い,現役さながらの佇まいだからか。
やや新しい校舎なのだろう。
床板,壁板が美しい。
「タンガンイカ」(タンガニーカ)から,1961~1964年に作られたとみられる地球儀。
色を失った蝶たち。
家庭科室の設えも,新しいものと思われる。
この先の校舎の探訪は断念。残念である…。
物置のような一室。
「進級がんばろう」。小中学校だった晩年を考えると,中学校のものなのだろうか。
大きな階段室。
夏休み生まれの多さ。
記憶とともに,失われてゆく。
主役は常に教室の真ん中に。
2階。中央に重い扉がある。
今まで見た廃校の中で随一の,とても立派な,堅牢な階段だった。
ここで戦慄の物音と気配。
気を取り直して,この絵になる階段を。流石にやや傾いていた。
広い校庭。再訪はきっと無いのだろう。
さようなら,さようなら…
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