日常。 2022.05.14 亀有
5月14日(土)。心身ともに疲れてはいたのだが,ふと思い立って亀有へ。まずは北小金駅前の小さなスナック街に立ち寄った。
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常磐線各駅停車は,個人的にはあまり縁が無い。そもそも武蔵野台地で生まれ育った自分にとって,山手線の東側は「異郷」という認識である(下町側の人間が,中野以西を異郷として認識しているのと同じ感覚であろう)。亀有は院生時代に所用で立ち寄ったのだが,その時は散策をせず,まっすぐ研究室に戻ったのだったか。都内屈指の鄙びたアーケード市場のために再訪しようと思いながら,気付けば5年も経ってしまっていたことに愕然とした。
駅のホームからの景色に「東東京感」を感じつつ,改札を出て南口へ。土曜の夕方,想像よりも遥かに人が多かった。昨冬の錦糸町でも思ったが,改めてカメラを首から下げて東京の街を見ると,人の多さに驚かされる。
比較的新しい雰囲気の「ゆうロード」なる商店街を歩いてゆくと,お目当ての亀有食品市場が右手に見えてくる。
トマソンあり。
買い物の時間帯。人の往来は多いので,邪魔にならないように気を付けつつ中にお邪魔する。
見上げればアーケード。想像していたよりも階高がかなりある。
上階が気になる。
全蓋の中の日常。
八百屋のある街がいいよね。
「高級佃煮」食べたい。
平面はT字(タウ,といった方が近いかもしれない)。T字路の左側の脇道はバックヤードのように使われていた。
積年。
脇道から外に出る。ぱっと見,この中に市場があるとは思えない風貌だ。
ラチスのディテール。
中心部へ戻る。
色とりどり。
八百屋のハチワレ猫は,店主の膝の上。
来客は絶えない。
この印象的な水道が,T字路に鎮座している。ご時世のためにアルコールが置かれていた。ありのままの姿を見れる日は来るのだろうか…。
夏は暑いのだろう…。
ここまで褪せてしまうと読めない。
「やおさだ」は道を挟んで展開している。
T字路の右側,残る区画もまたバックヤードのようであった。
飾らない日常。
最後に屋根を見上げる。軽妙な造りであった。
3つ目の出口から外へ。
決して大きくはない市場だが,撮る分には十分に楽しい場所だった。現役の活況を垣間見ることが出来たのも嬉しかった。
その2に続く。
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