梟の島 -叙情的叙景詩-

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旧亀岡家住宅(3):廻り階段を上り,2階で夕刻を過ごす。

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夕刻。 2021.11.23 旧亀岡家住宅

 


11月23日(火祝)。飯坂温泉・橋本館で朝を迎え,のんびりとした時間を過ごした。その後は保原駅に移動し,駅から中心街を散策。さらに徒歩移動で,国指定重文・旧亀岡家住宅にやってきた。

▼その1はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

さて,総欅造りの廻り階段を上ろう。

 

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間取りの制約によるものではなく,「曲げたい」という根源的な欲求が垣間見えて面白い。

 

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2階も天井は「行きどまらない」仕様になっている。

 

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振り返る。何だろうか,この曲線だらけの空間は。

 

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さて,廻り階段を上りきると,2階の中央廊下である。

 

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光沢。

 

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建築を越え,芸術の域に達している。

 

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廻り階段を見下ろしておこう。

 

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廊下と部屋の間の建具はガラス戸である。

 

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太陽は雲に隠れ,室内を照らす光が青白くなってきた。

 

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基本的にアシンメトリーの建物なのだが,ここだけ切り取ると対称のような印象になる。

 

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北東に位置する東座敷。住宅内で最も贅沢な床の間を有する。

 

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床柱は南洋材である花梨。切り口には鼓張りの方法で板がはめ込まれていて,叩くと音がするという。是非お試しあれ。

 

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途中で切り,上も再び花梨。手前側の長押は杉,納まりは枕捌き。奥の落とし掛けは槙。

 

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驚くことに,重ね菱の二重竿縁天井が床の間に設けられている。そうと知らなければわざわざ覗き込む事も無いような場所に,この拘りである。

 

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付書院。繊細な光が漏れてくる。

 

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部屋境には襖。

 

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筬欄間。

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脇座敷から西側を見る。ガラス戸の透過性が,空間を大きく見せている。

 

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黒柿が多用されている。

 

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南側の次の間から,西を見る。

 

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塔屋の中。3階の展望室は残念ながら立入禁止だが,この階段も廻り階段である。八角形の平面に合わせて作られているようだ。

 

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側板には柿が彫られている。「財をかき集める」のだそうだ。

 

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南東の廊下。

 

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夕雲。一日の終わりを,こんな素敵な空間で,しかも貸切状態で過ごしているのだ。何という贅沢だろうか。

 

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格子とガラス窓。

 

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ひんやりとした空気。

 

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行きどまらない天井。

 

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隅。

 

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西側の次の間から東を見る。整然と並ぶ建具が綺麗だ…。

 

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2階西廊下。

 

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西座敷の付書院。

 

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西座敷からの全景。

のんびりと過ごして来た一日ではあるが,流石に少し疲れてきたので,東座敷で少しだけ休憩をとった。

さて,そろそろ帰ろう。

 

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最後に,居住棟1階の主人居間に戻り,撮りそびれたところを撮影。暗くなり,だいぶホワイトバランスが変わっていた。

 

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欄間と格天井。

 

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床の間。

これにてタイムアップ。あまりにも見所が沢山あり,とにかく驚かされたし,大満足であった。もし仕事で携わる事になったらこんなに胃の痛い話は無いだろうが,全身全霊で取り組みたいと思わされる魅力があった。これからも末永く愛されていってほしい。

すぐ隣の歴史文化資料館で,「旧亀岡家住宅調査および移築保存工事報告書」を1,000円で購入。トイレに寄り外に出ると,すっかり日は暮れ,夜の帳が下りようとしていた。

 

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総合公園を出て,大泉駅へ。すっかりと手足が冷えてしまったので,暖かい飲み物を自動販売機で購入し,定刻でやってきた上り列車に乗り込んだ。

 

福島・狸小路の夜へ続く。

 

 

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