梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

羽越本線沿線散策(3):鶴岡市加茂~油戸~由良~三瀬。

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淡い色。 2021.11.03 鶴岡市由良

 


11月3日(水祝)。急遽決まった酒田出張の前日,羽越本線沿線の集落を巡ることにした。まずは勝木駅で下車し,寝屋と鵜泊の集落を歩いた。

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鶴岡でレンタカーを調達し,コンビニに寄ってからは,羽前大山のあたりで羽越本線の沿線から一旦離れ,水族館で有名な加茂の街へと向かった。

30分近く運転しただろうか。最後に右折してから数分間は,しっかりと舗装された長い道をほぼノンストップで走り切った。集落に近付くと道幅がいきなり細くなり,程なくして漁港に到着した。

 

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鶴岡市加茂。小さな湾を囲うように集落が形成されている。たくさんの鴎が空を低く舞っていた。

 

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ぎりぎり傘を差さなくてよいくらいの小雨。散策を決行。

 

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海に面した建物たち。

 

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湾の水面は緑色。

ツアー客だろうか,中高年の観光客とガイドが何組かに分かれて散策していた。

 

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晴れた夕方なら,きっと色鮮やかで美しいのだろうと,編集しながら思う。現地ではそんな考えには全く至らず,この曇天と小雨の雰囲気を存分に堪能していた。

 

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海沿いの道から集落へと入る。

 

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水路というべきか,川と呼ぶべきか。

 

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飾らない日常の風景が愛おしい。一つ一つの小さな景色が心を満たしてゆく。

 

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ポーチのある立派な建物があった。

 

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加茂の集落の家屋は比較的新しい印象だった。それでももちろん,板壁の家も健在だった。

 

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白猫は殆ど構ってくれなかった。犬には好かれるのだが猫はあまり寄り付かない。そもそもそんなに出会わない。

 

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道幅は広く,立派だった。

残念ながらあまり長居はしていられない。またもや雨脚が強まって来たので,車に戻り,加茂を後にして南下を開始した。

加茂水族館の駐車場は「満車」と書かれているように見えた。まだ10時だというのに,大したものである。今泉の小さな漁港のあたりで車を停めるも,特にめぼしい景色は無さそうだったので通過。幾つかトンネルを抜けると,油戸の集落に辿り着いた。

 

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壮大な景色である。

 

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鳥海山湯殿山。村内安全などの文字が書かれていた。

 

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木も生えない岩盤質の急斜面が迫る。庄内平野とは全く地勢が異なり,小波渡~三瀬の撮影地のあたりと似通っている。

 

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褐色の景色が胸を打つ。

 

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集落を歩く。地元の方に訝しがられかけたのですぐに挨拶した。40代後半くらいの人の警戒心が最も強いように感じる。

 

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路地は複雑にクランクしていた。この集落は「塀」の印象が強かった。

 

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海沿いには白っぽい板塀。ちょうど家主の初老の男性が修理をしていた。

油戸を発ち,更に南を目指す。

 

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程なくして由良の海岸に着いた。この街には海水浴場やホテル,温泉があり,来客がある程度想定されている。

 

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海に掛かるのは白山橋。白山島にはその名の通り,白山神社がある。

 

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海水浴場には,人影はほぼ無かった。島から戻ってきた時には親子連れが遊んでいた。その時間の尊さに,危うく涙腺を刺激されかけた。

 

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白山神社へ。

 

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島にも漁船が何隻か置かれていた。

 

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白山神社に参拝。島を1周すると数分かかりそうだったので,そのまま来た道を戻ることにした。

 

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まだらな日陰と日向。

 

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雲はおもむろに流れてゆき,太陽が顔を出した。

 

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少し待っていると,一帯が陽射に恵まれた。砂の色の明るさが,そのまま海の色の明るさに直結しているようだ。

ようやく拝めた日本海の鮮やかなブルーグリーンの美しさ,陽射の暖かさ。しばし足を止め,ぼうっと景色を身体に取り込む。渇望していた何かが体内に充満してゆき,涙腺に込み上げてくるものを感じた。

 

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しかしこうやって見てみても,日本は住める場所が少ない。平野や盆地を除けば,本当に山だらけである。そして私は,海のすぐ傍まで岩のような急峻な山・崖が迫る景色がどうにも好きで堪らないのだ。3年前の夏に踏破した小泊岬南灯台からの眺めは,私にとって理想そのものだった。

 

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少しばかり由良の集落も歩く。建物はかなり新しく,海岸沿いの雰囲気は感じられなかった。

 

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大通り。

 

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大通りの一本山側の道も歩いてみたが,古家は少なく,一般的な住宅街のような眺めだった。

 

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それでも,街の造りは古いように感じた。

忙しないが,このあたりで由良を後にして,先を急ぐ。

 

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ものの数分の運転で三瀬海水浴場に到着。数十台の車が海水浴場の横の駐車スペースに停まっていて,何事かと思ったら,すぐ先の琴平荘という中華そば店が大繁盛しているらしい。店の前には美味そうな匂いが漂っていた。客は食券を取り,車内や店外で待機していた。軽く小一時間は待つようだ。よほどの有名店なのだろう。

 

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海の写真を撮っている者など,私のほかには誰も居なかった。

 

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岩が多いのが特徴的だった。

 

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夕日地蔵神というものが地図に乗っていたので,拝む。

 

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道中の無事,そしてなるべく太陽の恩恵にあずかれるように祈り,三瀬を後にした。

 

その4へ続く。

 

 

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