(紺碧の空。2020.02.23 川崎・水江町)
その3に引き続き,川崎・水江町,水江運河の定番スポットにて。夕景が終わり,ついに工場「夜景」が始まる。風が強く,長時間露光で微ブレが出ないように気を付けつつ撮影してゆく。
暮れなずむ灰色の空に,羽化してゆく夜景。
徐々に強まる陰翳。夕景とは全く異なった妖艶さが出て来た。
1枚,また1枚,撮影するたび空は暗くなり,光は明るくなる。
そして,東亜石油の手前側も,一人前の夜景になった。ここで一度,運河のスポットから,夕景の初めに撮影した望遠構図のスポットへと移動する。
アングルは限られるが,被写体のメカメカしさが感じられて楽しい場所だ。
解剖すると,立体感が出て良い。この手の望遠の切り取り構図は際限がない。
日没後1時間程度の「産まれたて」の夜景,空が紺色だ。
その紺を背に,暖色の灯りが差し色となって美しい。
画面右下の光源があまりにも強いため,構図左上にゴーストが出てしまったが,それも味という事にしておこう。
(その5へ続く。)