梟の島 -叙情的叙景詩-

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児玉町散策(1):児玉中央通り商店会と競進社模範蚕室。

模範蚕室。 2022.04.09 児玉町

 


4月9日(土)。本庄市散策へ向かった。

高崎線・本庄駅からバスに揺られ,まずは旧児玉町(現・本庄市児玉町)へ。平日に疲弊した直後の土曜日,気管支の状態が悪く,バスの車中でぐったりとしていたのだが,車窓の景色が少しずつ古びてゆくにつれて気力が湧いてきた。

児玉駅入口バス停で下車し,ちょうどお昼時だったので,まずは蕎麦屋「二の宮」で休憩。かなり気温が上がった一日,冷やしたぬきそばを平らげた。店内はかなり渋くて素敵だったのだが,写真を撮る気力はまだ無かった。最後に借りたお手洗いが,昭和そのもので素敵だった。

店を出ると,白昼のトップライトが眩しかった。

 

まずは国道462号沿いを歩く。いきなり煉瓦造の蔵が姿を現す。

 

錆。

 

残念ながら,余命はそう長くはないのかもしれない。

 

大和の文字がうっすらと見える。

 

駅へと続く県道191号線はすっきりと整備された様子で,空が広く乾いた印象だった。

 

駅入口の信号から南下し,県道191号線の一本南を東西に走る道に入った。

 

「児玉中央通り商店会」と書かれている。国道沿いと同一名称のようだ。

 

桜の花弁がはらはらと,青空と赤錆の前を舞ってゆく。

 

手書きの大きな文字の看板,大好きである。

 

カタカナ多め。

 

東へ歩くと,ほどなくして商店街は終わりを迎えた。

 

近代化遺産,競進社模範蚕室へ。

 

受付を済ませ,見学。

 

競進社(きょうしんしゃ)は,1877年に結成された競進組に端を発する。幼い頃から養蚕に興味を持った木村九蔵が「農家の経済と生活の向上をはかり,延いては国富の増進を招来する」ために結成した競進組が拡大・発展を続け,1894年に最新鋭の蚕室を建設した。それがのちに「模範蚕室」と呼ばれるようになったという。

 

廊下フェチを発露する。

 

炉で温湿度の管理を行うことで,蚕の病気を防ぐ「温暖育」が徹底されたという。

 

小間返し天井が,ここが人間の為の空間ではないことを感じさせる。

 

途中で一組か二組に追い抜かれたほかは,終始静かだった。

 

展示も充実。

 

高窓のある二階。立ち入りはできないが,小さな台に乗ってその様子を見ることができる。

 

太い梁が屋根を支える。中通りに柱が皆無なので,梁間のスパンそのものを支持する格好である。

 

昼の陰翳。

 

防寒・防暑を目的とし,雨戸とガラス戸の二重構造になっている。

 

じっくり滞在しながら撮影した。

 

瓦には「競」の文字が入る。

 

4基の高窓が載る越屋根。高窓は排気塔の役割を持っており,埼玉・群馬・長野の養蚕家屋によく見られるという。

 

反復が美しかった。

 

その2へ続く。

 

 

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