漁村の路地。 2021.11.03 鶴岡市小岩川
11月3日(水祝)。急遽決まった酒田出張の前日,羽越本線沿線の集落を巡ることにした。まずは勝木駅で下車し,寝屋と鵜泊の集落を歩いた。その後は鶴岡で車を調達し,加茂,由良,三瀬,小波渡,温海乙,大岩川と巡ってきた。
▼その1はこちらから。
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大岩川からさらに南へ。海バックの有名撮影地の横を通り,小岩川駅に到着した。
小岩川駅。木の筋交いを現しにした,真新しい駅舎である。
駅前の家の番犬にいきなり吠えられた。かなり距離はあったのだが…地方都市の犬の縄張り意識の強さには感服させられる。ちょうど雨の上がっ駅前通りを西へと進む。
まずは漁港に出てみた。
晩秋の装い。
壁を失った小屋。
小岩川といえば,2019年6月21日の地震で震度6強を観測した,震源地に極めて近い街である。屋根に見えるビニールシートは,その爪痕である。
集落の中央の通りから外れ,路地へ。板壁が並ぶ一角。
この辺りで地元のおばあさんに挨拶。なかなか男性には出会わないものだ。会話のついでに,この先の路地が駅まで抜けられるかを確認した。Google mapでは道が切れているように見えたのだが,実際は抜けられるとのことだった。
それでは,集落の中にお邪魔する。この眺め,最高じゃないか。
下見板壁の家,錆びたトタンの家。ここでも屋根にブルーシートが見えた。
生活。
複雑な構成。
板壁は,あればあるだけ目の保養になる。
被害が小さかったからといって,震度6強の地震があったことを,決して余所の人間も忘れてはならない。
読者の皆様もぜひ鶴岡に行きましょう。ふるさと納税をしましょう。
こういった集落で花が咲いていると,とても嬉しい気持ちになる。
先の見えない路地。
複雑にクランクするが,たしかに抜けられる。
食事の匂いが漂っていた。結局,昼食は食べていない。
防火水槽が見当たらないが,消火栓が多い。
駅前に戻って来た。例の犬に吠えられながら車に戻った。
大岩川から来る際に通り過ぎた場所へ。
小岩川の集落の北端,住吉神社の鳥居。
小岩川,良い街だった。
続いては一つ南の早田集落へ。
板壁があれば撮るような状態。
河口からバイパスの橋を望む。7号線にはこのように,集落を避けるために海や河口に橋を掛けた箇所が多い。
すぐ背後に山が迫るのが,羽越本線沿線の集落の特徴の一つであろう。
ディテールは朽ちつつある。
郵便局を奥に見る。だいぶ空が明るくなってきたような感じがする。
何気ない日常の景色が愛おしかった。
続いてはいよいよ,新潟・山形県境,鼠ヶ関へ向かう。
その6へ続く。
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