岩山の裾。 2022.08.28 馬下
8月28日(日),酒田出張の前日は,羽越本線沿線へ。午前中は碁石,鼠ヶ関~府屋を歩く。昼食の後,午後は桑川から南下を始めた。
▼桑川・浜新保はこちらから。
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浜新保を後にし,海岸線をひたすら南下する。
鳥越山海水浴場。
鳥越山を貫通する鳥越トンネルを抜ける。
この辺りの海景は,粟島との位置関係により凡その場所が判る。
今日は波が高い。砕けた飛沫が歩道まで飛び上がって来た。
西の雲が薄くなってきた。これはそろそろ,晴れそうだ。
笹川流れの近辺は,海岸線にせり出す岸壁が。独特の景観を形成している。
JR東日本管内の日本海側では,ここ鶴岡~村上間のみに存在する風景である。
そんな岸壁の足元に人工物が見えてくる。
旧道・大正浦隧道の入口に取り付くロックシェッドである。隧道は江戸時代に掘られたのだとか。
西には青空が広がりつつある。期待に胸が躍る。
馬下港。馬下の集落から少し北に外れたところに位置している。
男性たちが漁網の繕いをしていた。中には外国人も居た。無言で黙々と作業をしていたので,近付くまでその存在に気付かず驚いた。
国道から曲がり,馬下の集落へ入る。
背面にはあの岩肌。
百日紅の印象。
東西の脇道。ああ,ついに陽射が。
聳え立つ岩肌を背にする集落。この景観も,馬下独特のものと言えよう。
良い道だ。
南の方は比較的さっぱりとした印象。
集落の道は踏切を越える。
ちょうど警報機が鳴り,下りのいなほ号が通過していった。
鮮やかに。
踏切の脇の勝手橋。
線路脇に住む。
一度,国道に戻る。
この空間を見るために。
再び踏切を渡り,集落を南へ。
晴れた空に,季節が夏だったことを思い出す。
トタンの色。
ああ夏模様。
飾られて,守られて。
国道,線路,旧道。
道が少し上ると,その先には墓地があった。
南に離れた一角は,建物が疎らになる。
無谷川を渡るところで馬下の集落が終わった。
眩しい陽光が,長い旅路を歩く活力になるように感じられた。
その20(早川)に続く。
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