街道。 2022.12.31 松戸
12月31日(土)。福岡在住の相互フォロワーさんからお声掛けいただき,「オフ会」が実現。予てからお会いしたかった方と関東でお会いできるのは予想外で,嬉しい縁である。松戸駅の改札で合流,大晦日の初顔合わせである。
考えてみれば,大晦日にカメラを下げて歩き回った経験は,過去を振り返ってみると一度も無い。一度くらい年越しを家の外でしても良いかもしれないな…などと,駅西側を南下しながら話した。一方の彼は真逆のようで,こうして家を離れて年を跨ぐのが常のようである。何か近しいものを感じている相手との対話を通じて,具体的な行動様式や理想・思想などの差異が一つ一つ,具体的な言語として形になってゆくことで,他者ひいては自己の理解が深まってゆく。フクロウとして人と会う面白さの一つだと思う。
まずは坂川沿いを歩く。松戸は治水に難のあった場所のようで,この川を巡る歴史は色々と複雑らしい。
さりげなく木製電柱。
小山樋門(1898)。江戸川から坂川への逆流を防止するために設けられた,煉瓦造の水門である。
一時は取り壊しも計画されたが,難を逃れ今日に至る。県道の脇にひっそりと隠れているようだった。
川沿いの風景。
道は途絶える。
旧水戸街道を少し南西へ。
「森」が計18本の釘で留められているのが面白かった。
小山交差点のあたりで引き返し,駅の方へ戻ることにした。
「ズボン」の主張。
旧水戸街道の雰囲気を留める一角だ。
カーブに建つ。ファサードの面が揃っていないのが可愛らしい。
信号機が古いのが良い,みたいな話をしたような気がする。
商店。
銅板の看板建築。
脇道の仕出し弁當。
小首をかしげるように,2層が大傾斜してしまっている。
凝った造作の,素敵な建物なのだが,もはや修復不可能な所まで来てしまっているだろう…。
裏道には寮。
銭湯は随分とビビッドに塗られたようで驚いた。
この辺りで,銭湯やサウナについても話したっけ。
その後も談笑を続けながら,徐々に北上してゆく。
バスが通過してゆく。
戦前の商店建築がちらほら。
煉瓦塀が見える。
電話70番。
春雨橋から,街道を一度外れ,川沿いを西へ歩く。
人のルートの提案が自分の想定に無い時,とてもワクワクする。
煉瓦蔵が見えた。
この辺りで,彼の翌日以降の旅程について聞いた記憶がある。流石のアクティヴネスであると感心した。
菰橋を渡る。
大晦日なんだよな…という感覚が正しく芽生えないまま,散策は続いてゆく。
この後,赤圦橋(あかいり,と読む)まで抜けたが,街道に戻るには遠回りになるようなので,元来た道を戻ったのだが,後からSVで振り返ってみると横着しない方が良かったかもしれない…。
川沿いの風景。
街道を北上。さりげなく煉瓦蔵だ。
東に折れる。
相模屋の豆腐店。
100年ほど経つ老舗で,いなり寿司を買った。
会津ほまれ。
この後,軽く腰掛けられるスペースを探すも見当たらず,駐車場の脇道でいなり寿司を食す。結局この日の昼食はこれのみになるのである…笑
ラブホ,林立。
アリタビルというらしい。昭和50年代の匂いがする。
駅前を通過し,一本西側を南北に走る高砂通りに入った。
その2に続く。
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