差し色。
某年某県某所。この記事では「緑の廃校」と呼んでいる。1階と2階の空間を一通り見てきた。
▼その1はこちらから。
1階に戻り,最後に撮りそびれた絵を拾っていこう。
廃校の魅力はやはり廊下。何処とも違って,何処も絵になる。
見慣れてなお,美しい。
給食室の逆側の廊下に付属する体育館。新しい印象。がらん,としている。
廊下に戻る。望遠構図の美。
まるでとりつかれたかのように,可能性のある複数の解を全てさらってゆく。
1階の廊下のみ,外壁側の窓のサッシが木材のままだった。
可憐な,儚い差し色と。
相変わらず,物音ひとつしない。
翳。
褪せて久しいか。
さて,滞在時間も随分と長くなってきた。
理科室を見遣れば,また新たな陰翳。写真の「答え」が多すぎて,きりがなかった。
とうとう,惜別の時が来た。
逞しく育て。
緑の廃校よ,さらば。
ありがとう◆◆小。
屋根葺材の金属板が無くなっていた。このペースで崩落が進行するようであれば,次なる機会は,きっともう無いのだろう…。
愛らしいオブジェは,こちらに手を振っているのか,それとも校舎に向かって手を振っているのか…。一期一会に感謝し,小雨降る小学校跡を後にした。
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