梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

美濃加茂市太田町:嘗ての歓楽街とその周辺を歩く,静かな朝。

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早朝の邂逅。 2021.10.09 太田町

 


10月9日(土)。前日は岐阜出張にかこつけて,繊維問屋街や柳ケ瀬の街並みをひたすら歩き回り,数百枚の写真を撮影した。

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歩き疲れた重たい身体には旅館の薄い布団がとても心地良く,6時すぎに起床すると昨日の疲労はすっかり抜けていた。ささっと朝食のパンを平らげ,太多線で出発するまでの1時間弱,カメラだけを持って美濃加茂市・太田町を散策する。

 

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太田町の中心街は駅の南側に展開されている。宿から南下すると,まずはプラザ通りという東西に走る道に突き当たる。

 

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「いとかつ」のビルにはレディースファッションの店舗が入っているようだ。

太田町弥生の交差点から,さらに南へ下る。

 

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何となく「気配」を感じたので,西側の街区に切り込んでみると,素敵な路地があった。浅い朝陽が街並みを黄色く染め上げていて,美しかった。

 

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透かしブロックが印象的な細道。南北に走る路地には,陽光は未だ届かない。

 

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緩やかに曲がる道。この界隈は殆ど下調べをせずに来たので,一つ一つの景色との出会いが新鮮だった。

 

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路地を南に抜ければ,なかなか歴史のありそうな一角との邂逅。土曜日の朝7時,街はまだ静かだ。

 

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これまた素敵な建物があった。側面の看板には「八百誠フードセンター」の大きな文字が見える。古いストリートビューを見てみると,かつては正面側にも更に大きな看板が掲げられていたようだ。

 

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さらに南に下ると,嘗ての歓楽街の入口。明らかに住宅ではない佇まいの建物が姿を現した。

 

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この辺りが嘗ての赤線地帯である。

 

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鮮やかな朝。

 

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この類の建物(あるいは空間)に名前はあるのだろうか…中廊下式の飲食店ビル,とでも言えばよいのだろうか。

 

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寄りの写真はあまり撮影しなかったが,十八歳未満立入禁止の店が多かった。

 

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こちらも喫茶店のような佇まいながら「十八禁」。

 

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目抜き通りに戻る。大きな隅切部のある食堂が目を引いた。

 

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光沢のある,不思議な色合いのタイルだった。

 

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こちらも嘗ては料理店だったような佇まいである。廃業して軽く10年は経っていそうだ。

 

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西へ。

 

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装飾的な街灯が,ここがただの住宅街ではないことを物語る。

 

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奥のパチンコ屋も廃業してしまっている。こんなにも新しい建物が使われていないのは流石に痛々しい。清々しい朝の空気があまりにもミスマッチだった。

 

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グロリア。筆者の脳内には,ZIGGYの曲と日産の車がほぼ同時に浮かんでくる。

 

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何気ない顔をして,意外と歴史が長そうな一角。

 

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界隈では有名な「ボンソワ」。これを見に来たと言っても過言ではない。

 

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妖艶である。

 

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一見すると喫茶店のようなのだが…こちらも十八禁。

 

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ただならぬオーラを放っている訳ではない。むしろ慎ましく,ちょこんと街中に佇んでいるような印象だった。

 

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さらに南に下ると竹本旅館がある。実は電話で宿泊予約を試みたのだが,繋がらなかった。もしかすると廃業してしまったのかもしれない。

 

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時間の限界が近付いてきたので,駆け足で宿に戻る。

 

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お世話になったビジネス旅館「栄屋」の外観。

 

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布団を畳み,名残を惜しむ間もなく宿を後にした。

 

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駅への道中は小走り。昨晩気になった建物を一枚だけ撮影し,7時40分発の太多線美濃太田を後にした。

こうして振り返ってみても,なかなかに忙しない散策だった。この散策の主目的は旧赤線の街並みだったはずなのだが,実際のピークは序盤に迷い込んだ路地だったかもしれない。ディテールを拾いたくなるほどの魅力的な被写体はさほど多くなく,どちらかというと朝の光の眩しさや色合いの美しさが印象に残った。散策というより「散歩」と表現した方が適切かもしれないボリューム感だったが,それでも記憶には深く刻まれる1時間だった。

 

多治見散策その1へ続く。

 

 

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