梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

門司港散策(5):門司中央市場,夜の眠りに就く。

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眠りに就く。 2020.09.15 門司中央市

 


2020年9月15日(火)は,長崎出張前日の移動日。新下関で新幹線を途中下車し,新地西町・下関新地跡を堪能。続いて,関門トンネルで海峡を越え,門司港の馬場遊郭跡を散策。有楽街と名も無きスナックビルを撮影し,門司中央市場へやって来た。

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大きく2つに分かれる門司中央市場。2つ目のブロックへと進んでゆく。

 

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こちら側は既に蛍光灯が消されていて,薄暗い。不思議と居心地は悪くない。

 

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暖色のライトを灯した店が一軒,営業中だった。

 

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Emotional night.

 

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市場には必ず「脇道」や「ポケット」のような場所がある。これを見るのが面白い。

 

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橙色の店の向こうは,店舗の看板が3つほど灯っているのみで,仄暗い。物音一つしない。

 

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そして裏口へ。正面側とほぼ同一のデザインのファサードが,街灯のない道の暗闇に溶け込んでゆく。

 

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薄緑色の道に,鈍い金属光沢。

 

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どういう訳か中央からずれた,緑のカーペット。

 

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陰翳。

 

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閑寂の市場。

 

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痩身の老人が,ゆっくり,ゆっくりと歩いて行った。これまで幾十年,この市場と時間軸を共にして生きて来たのだろう。

 

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前編で撮影していた所まで戻って来ると,八百屋のシャッターが下り,蛍光灯が消されていた。白い光の印象は消え,翳が支配的になっていた。

 

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店の看板の小さな光が,鈍く青白く反映する。

 

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街はいま,眠りに就く。 

 

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おやすみ,中央市場。

 

さて,時刻は19時。これにてタイムアップである。清滝通りのコインパーキングに戻り,新下関へと車を回送する。関門トンネルを潜って九州から本州へと戻り,無事に給油と返却を完了。渋滞も無く,道に振り回される事も無く,すんなりと手続きが済んでしまったので,時間を少し持て余した。新下関駅の異様に広大な構内の隅のほうにあるベンチでコンビニパンを頬張り,新幹線を待った。

 

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少し早めにホームに上がると,対岸の3番線には500系のこだま872号が鎮座していた。東日本在住の人間からすると,500系は懐かしい車両の部類になってしまった。

700系ひかりレールスターのこだま861号で,新下関発。所要時間25分で,20時27分に博多に到着した。

 

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700系をまともに撮るのは,意外と初めてだったかもしれない。博多南行に,乗客が数人乗り込んでゆく。

 

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忙しなく発車準備を整え,閉扉。滑らかに,短い盲腸線へと滑り出していった。

この後は,21時ちょうどのかもめ45号で,終着の長崎へ。新しくなった長崎駅に着いたのは23時頃だった。寝ぼけ眼で下車し,エスカレーターを下りながら切符を財布から取り出すと,乗車券がスルッと手から滑り落ち,まっすぐに段と壁面の数ミリの隙間に吸い込まれてしまった。乗車券の終着駅だったので焦りは無かったが,こんな珍事は人生初である。空気の流れだったのだろうか,一体どういう確率であの隙間に切符が落ちるのだろう…駅員に事情を説明し,検札を受けた特急券と往復乗車券のかえり券を見せ,事なきを得た。

さて,人生初の長崎県である。昨夏の探訪計画は諸事情で流れてしまったので,ようやくこの土地を踏んだ,という感じである。高架駅から「駅前」までは歩いて5分ほど掛かったような気がする。ようやく外に出ると,小雨が降っていた。

雨の長崎電気軌道へ続く。

 

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