梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

大牟田・荒尾散策(3):三池炭鉱万田坑跡,職場の廃墟感を撮る。

黙然。 2022.07.31 万田坑

 


7月31日(日),長崎出張の前々日。陸路で大牟田に入り,レンタサイクルで早鐘眼鏡橋,三池炭鉱宮原坑を見学。その後は専用鉄道の遺構を巡りながら南下してきた。

▼その1はこちらから。

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大牟田を出て熊本県荒尾市に入り,万田坑に到着。ここでもガイドの方が説明をしてくださった。菊陽町から来たという同年代の男性と少し会話をした。Twitterやってますか?と訊く勇気は流石に無かった。

 

巻揚機室の北側には山ノ神祭祀施設。

 

レールが残る。

 

美しい錆だ。

 

付帯施設は詳細説明が見当たらず。

 

当たり前のように置かれているものが貴重である。

 

見学ルートに早速,瓦葺の平屋の建築が現れる。こちらは「職場」,職人の作業場である。

 

その少し奥までホームが伸びていた。往時はどのように使われていたのだろう。

 

中へ。

 

妻壁は煉瓦。

 

1997年の閉山後は屋根が崩落し,著しく破損が進行していたという。保存整備事業により修理・耐震補強が行われ,2011年に工事が完了したという。木造のトラスの部材はその大多数が新規の材に交換されていた。

概要説明は程々にして,ここが如何に被写体に富んだ空間であるかを御覧いただこう。

 

見渡す限り錆色の空間に恍惚とする。

 

クレーンは勿論,旋盤・ボール盤,研削盤は辛うじて判るのだが,その他の機械については何が何やら…素人目には理解できなかったが,それでも良いではないか。

 

WASINO JAPAN.

 

褪色。

 

SXⅡ。良い配色だな…こういう原色がやはり好きだ。

 

歯車を保管するための三角錐の棚,これは実に素敵である…。

 

ご苦労さん。

 

脇の部屋は立入禁止。ここにも往時の工具が陳列されていた。

 

人の手と工業。

 

臓器が露出している格好の機械は,それだけで魅力的だ。

どうして人は…主語を誤った。どうして私や私のような趣味人は,「原初的」な「もの」への憧れを抱くのだろう。この理由を考察するだけで軽く一晩は語り明かせそうだ。

 

曇天ならではの柔らかい光が,一つ一つの構成要素を美しく見せてくれた。

 

通常の観光客なら,せいぜい滞在時間2~3分程度の部屋だろう。しかしこの時点で自分はもう30分近く使ったようだ。旅程の計画は良い意味で大崩れであった。行程から圧縮されるのは,当然ながら昼食なのであった。

 

その4に続く。

 

 

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