蜘蛛の糸。 2022.07.31 万田坑
7月31日(日),長崎出張の前々日。陸路で大牟田に入り,レンタサイクルで早鐘眼鏡橋,三池炭鉱宮原坑を見学。その後は専用鉄道の遺構を巡りながら南下し,万田坑跡に来た。
▼その1はこちらから。
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本日の行程はまだ序盤だというのに,既に午後1時を回っている。
職場を遠望。
こちらは事務所。
煉瓦色に同化してゆく。
側面。
反対側の側面へ。
この背後の案全燈室及び浴室,倉庫及びポンプ室といったあたりが今まさに工事中で見学できず。見学できていたら確実にこの日の行程は大崩壊であった…。
第二竪坑の坑口へ。
こういった要素を撤去せずに残している展示方法に,とにかく好感が持てる。
大空間。
沈黙が充満していた。
往時の空気を感じてみる。
埋められた坑。
装飾のように宿る新たな生命。
生まれるもの,朽ちるもの。
かつての鉱員は此処で何を思ったか。
炭鉱関連施設を見るたびに,遺産でも廃墟でもなく「遺跡」のように感じるのであった。
ケージ。
金属光沢は最後の矜持。
緑の傍らで,錆色の眠りに就く。
坑口と第二竪坑櫓。
第一竪坑の跡は緑に還っていた。
デビーポンプ室跡。
配電所。
まだ健全そうだ。
この扉を開く者は,もう居ないのだろう。
竪坑櫓を遠望。
こういった機械たちが朽ちてゆくそのさまを,そのまま見せるというスタイルは,私のような趣味者だけではなく大衆にもきちんと理解されるものだと思うので,是非とも普及していってほしい。
その5に続く。
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