全天候型の末路。 2022.08.10 大阪
8月10日(水),大阪出張。現地集合までの30分弱を有効活用し,メトロ谷町線・都島駅から歩いてすぐの桜通商店街を歩いた。
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現場仕事を無事に終え,メトロを乗り継ぎ,今里筋線・瑞光四丁目駅へ。ここから阪急・上新庄駅へと歩く。久々に道を間違えかけたが,慌てて修正。
まず目指すは,その道中の小松商店街。
アーケードは無いが,アーチが存在感を放っている。
夏の夕べ,そこまで暑さは感じない。
ほのかにセピア。
ドライクリーニング店と大衆食堂。
もう一つのアーチへ。
良い時間帯。買い物客も少なくない。
ここでようやく順光写真。ぎりぎりで間に合ってよかった。
写真だと伝わりづらいのだが,細かいピースがひらひら,ひらひらと揺れるタイプの,看板である。この看板に名前があるのかどうかも知らないが,関東ではなかなか見掛けない気がする。
小松商店街は正直なところ,このアーチを見るために来たようなものだったので,陽光にも恵まれ,充分に満足だった。
そして振り返れば背後に「本題」,稲荷商店街のアーケードである。
お買い物は。
正対する。小松商店街の活気の目と鼻の先で,鄙びた空気を感じる。
元町銀座街を彷彿とさせる,幌の崩壊。
アサヒ靴の黄色の印象。
青空を大きく透かす。
道は緩やかにカーブしてゆく。
「全天候型」商店街の末路。幌が綺麗だった時代は,どのように見えたのだろう。
歩行者や自転車は少なくない。
こういう空間は,どうにも「これで決まった」と思える一枚に到達できなくて,しつこいくらいに撮影してしまうのである。
仰角を付けて,これでどうだ…と自問自答を繰り返す。
少しずつ奥へ。
圧縮。
ここの幌は圧縮されて集められているようだ。
最後はローアンで仕留めた。
カーブの先は,少し現役の雰囲気がする。
良い色,良い構成。
幾何学的な解が無数に存在している。アーケード商店街の魔力である。
広角も良い。
武骨なカーブが美しかった。
横道にその名を示す吊り看板。
軽快な造りである。
国道側の入口。
昭和の残滓,此処に在り。
数多くの「有名アーケード商店街」を擁する大阪において,ここの知名度はさほど高くないだろう。それでも全長100m弱のアーケード商店街には,想像を超える鄙びた魅力が詰まっていた。
さて,ちょうど良い時間だ。上新庄から阪急京都線で中津へと向かった。
その14に続く。
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