梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

川崎・扇町工場夜景(1):南渡田運河・浅野運河の夕景。

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桃色の煙。 2021.07.15 川崎区扇町
 

7月15日(木)。新川崎での仕事の前日,3年ぶりに川崎市の小向マーケットを訪ねた。

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時刻は17時20分。小向バス停から鹿島田駅に戻り,尻手・浜川崎経由で,鶴見線昭和駅付近の昭和電工のプラントを目指す。

6分ほどの間隔のバスが,時刻表から5分ほど遅れて運行していたため,上手くタイミングが合わず,日用品売場を撮影している間に2本も乗り損ねた。その結果,鹿島田駅で予定の南武線に1分差で乗り遅れていまった。後続の9分後の川崎行はかなりの混雑で驚いたのだが,2駅の乗車を我慢する。列車が1本ずれた関係で,尻手駅での乗り換え時間が20分ほど出来てしまった。北から貨物列車がやって来るらしく,川崎方面への旅客ホームには男性の撮影者が一人。声を掛けてみたが,まだ暫く列車は来ないらしい。大人しく支線側のホームに渡り,18時の眩しい夕景をぼんやりと眺めて過ごした。

やって来た浜川崎支線の205系もまたかなりの混みようで,2両の停止位置付近では2・3番線のホームに人が溢れ返った。折り返し・浜川崎行の列車もすぐに空席が埋まり,程なくして発車。ワンマン運転の閉扉のブザーを聴くのがとても久しぶりだった。乗客の7割ほどが小田栄駅で下車してゆき,新駅の需要の大きさを感じさせられた。執着の浜川崎では,折り返しの尻手方面行に乗車する客がかなり多く,とにかく鹿島田から浜川崎までの間,人の多さに終始驚かされた。

 

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南武支線のホームのすぐ真横に,打ち棄てられたスイッチャーが眠る。

 

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停止位置から少し車止めに寄ったところに屋根が掛かる。

 

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Suicaをタッチせずに南武支線の改札を抜け,横断歩道を渡り,鶴見線浜川崎駅の階段へ。

 

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簡素な改札。

 

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鶴見線205系列車番号の表示が懐かしい。

 

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鶴見行きの列車を見送る。

 

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木製の案内板。

 

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扇町行の3両目は貸切状態だった。

浜川崎から昭和までの1駅は,鉄道に乗りながら工業地帯の非日常空間を味わう。昭和駅で下車するのは初めてである。

 

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改札の西側はいきなり昭和電工のプラントの入口になっており,関係者以外は踏切の東側へ。県道101号線に出ると大衆食堂があり,浅野ビルという,いかにも鶴見らしい名称のビルがあった。

 

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駅のすぐ裏手には,巨大なタンクが鎮座する。

このまま県道101号線を北に3分ほど歩くと,南渡田運河に到着。

 

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昭和電工の背の高いプラントが,橙色に染まっていた。

 

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プラントと県道の間に鶴見線が通っているので,架線をかわすのが難しい。

 

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絶妙な角度で夕陽が差し込み,白い煙を暖色に染める。

 

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扇橋から東側を見る。

 

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こちら側は浅野運河と呼ばれる。

 

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運河の向こうは浅野町,株式会社デイ・シイの川崎工場である。

 

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巨大な配管が通る鉄橋が,扇橋を跨ぐ。

 

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さて,再び昭和電工側に戻って来た。

 

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エモいを通り越して,ここまで来るともはやエロい。

 

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林立する煙突,俵型のタンクも可愛らしい。

 

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そして絵になる構造体。機能美。

 

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日没間際の夕陽が,橙色から桃色に変わる。

 

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保安灯が徐々に明るくなってくる。

 

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プロポーションが素晴らしい。

 

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ターナー的な色彩。

 

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予定通り1本前の列車で来て,もっとのんびりと夕方の時間を楽しみたかった。少し忙しなくはなってしまったが,それでも十分に清々しい気分である。

 

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最後の桃色。

 

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ついに陽光が力尽き,景色は色を失い始める。

 

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心なしか寂しげに映る。

 

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南渡田運河の夕べ。

 

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残照が雲を微かに染める。日没前後の時間帯は景色に変化が無く,シャッタースピードだけが刻々と伸びてゆく。アハ体験のように少しずつ,空は暗く,保安灯は明るくなってゆく。

この状態はいわば「蛹」。羽化は近い。  

 

昭和電工・夜景編に続く。

 

 

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