7月15日(木)。新川崎での仕事の前日,3年ぶりに川崎市の小向マーケットを訪ねた後は,鶴見線昭和駅近くの工業地帯に移動。南渡田運河・浅野運河で夕景を撮影している。
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いよいよ日没を過ぎ,夕景は夜景へと遷移する。引き続き扇橋から,昭和電工のプラントを撮影してゆく。
保安灯の緑が明るくなってきた。
緑の光が,運河の水面にぼんやりと映る。不思議な色味のマジックアワー。
梅雨明け前日の夕べ。
complex.
立体感,奥行感。望遠レンズの解像感。
PENTAX k-3ⅱ+ smc PENTAX-DA 60-250mmF4ED[IF]
少々距離があるのだが,望遠レンズで切り取るのが楽しいプラントである。
空が刻々と暗くなり,コントラストが強くなってきた。
「羽化」は近い…。
扇町の広大なプラントの縁。
さて,いよいよ夜が始まる。
解剖。
2色の光を纏う。全点灯に歓喜。
上階の心臓部が美しい。
紺碧の空を背に,白い煙が棚引く。
南渡田運河は鈍い鏡となる。
最奥部の塊。
相対的に暗いエリアも,丁寧に撮影すれば面白い被写体である。
翳の美しさ。
そして「川崎のラスボス」とも言うべきこの「本丸」が眩しい。
幾何学的な美しさに,陰影の美しさが加わる。作業員が中を歩いていて,少しびっくりした。
日没から1時間を経過。20時を回るとようやく,夜景として「一人前」になった。
闇に生きる者。
月夜。
この場所について「誰が撮っても同じような写真になる」というような言葉を何処かで目にしたことも意識にあったので,なるべく「らしさ」のある構図を模索してみた。
最後は全景をバシッと撮影。
当初の予定より30分ほど遅い下り列車を狙い,暗い夜道を歩いて昭和駅へ戻る。この後は隣の扇町駅に移動し,扇町の中心部の夜景を撮影する。
扇町駅付近の夜景に続く。
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