梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

山梨観桜旅行(3):下部温泉,木造3階建の文化財旅館・裕貴屋。

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登録有形文化財に泊まる。 2019.04.08)

 

2019年4月7日。午前中は大善寺,慈雲寺と見て回った。

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身延線甲府から南下して,身延駅で下車。バスに揺られ,身延山へ向かう(全く芸がない文章,「身延」を繰り返してしまう)。総門をバスで通過すると,その先は駐車場渋滞。そこまで極端に巻き込まれることはなく,バスは終着に到着。

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着いてみると,そこまで混雑した様子はない。

菩提梯(ぼだいてい)と呼ばれる287段の階段は,午前中に甲府盆地の健脚コースを自転車で回った脚には,なかなかの筋トレだった。中高年の参拝客も苦戦している人が多かった。数十段登っては休憩を取る,これを繰り返して,ようやく久遠寺に到着。

ちょっと,境内でかすぎた…。個人的にな趣味とはあまりにも乖離していた。本堂は巨大建造物,1985年の現代仏堂である。

その隣の祖師堂は明治14年建立という。

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境内の建物は廊下ですべて連結されており,あれよあれよと次の建物へと進んでゆく。仏殿の中では夕方のお勤めが始まるというので,座って待っていると,読経が始まった。その場にいるのは檀徒と思しき人ばかりで,あまりにも我々は場違いだったw タイミングを見計らってそそくさと退出。巨大な納牌堂を抜け,東側の書院建築まで見てから引き返して,本堂から外に再び出た。

 

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五重塔は2008年のもの。財力を感じる…さすが日蓮宗総本山である。

 

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残念ながら枝垂れ桜はほぼ散ってしまっていたが,山桜は見頃だった。 

ロープウェイで上まで上がる気力はあまり無かったので,これにて退散。菩提梯を下り,バスで身延駅に戻った。

元々は下部温泉の駅まで送迎を依頼していたのだが,身延線の接続があまり良くなかったので,本日の宿泊先の下部温泉の旅館「大市館 裕貴屋」に駄目元で連絡を入れてみたら,身延まで迎えに来てくれるという。有難い。駅前で時間を潰していると,緑のロールスロイスがやって来た。

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何とこれに乗せてもらえるのだ!人生初ロールスロイス,革の座席はやや硬め。密閉性が高く感じた。寡黙な主人の運転で,宿に到着。

 

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1階のロビーでチェックインを済ませて,3階の部屋に案内される。

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昭和初期の木造3階建,登録有形文化財の本建築。素敵だ。

ちなみに,「登録有形文化財に指定」という文言が使われがちだが,登録は「指定」されるものではなく申請して認可される=登録されるものなので,国指定重文や国宝のように「指定」という言葉は使ってはならない。単語が重複するのだが,登録有形文化財に登録される,という表記が正解になる。

 

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細部まで凝った意匠。下部温泉という,ややマイナーな温泉地に,こんな素晴らしい建築があったとは。

 

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2階。突き当たりにある地酒(普通酒)は飲み放題である。左の死角にはコーヒーミルとコーヒー豆がたくさん置かれており,これも自由に頂ける。

 

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翌朝撮影したものなのですっきりしてしまっているが,1階の小部屋では地ワインが飲み放題。ほか,卵やマシュマロもあったか。ここでじっくりと焼かれた魚は食事に登場した。山梨の,ジューシーなワインを飲み比べるのは楽しかった。

 

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館内,見どころは沢山。広角レンズを持って来なかったことを心から後悔した。

 

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美は細部に。

 

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温泉も快適。この露天風呂は貸切で2人で入れた。タイミングが良く,迫力のある岩が象徴的な内湯も1人で貸切状態だった。

 

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見て良し,食べて・飲んで良し,湯も良し,送迎のサービスも良し。古さはあるがとても清潔で,実に居心地の良い旅館だった。

 

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夕食・朝食とも美味。チェックアウト前に1枚。

 

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下見板の色などを見るに,定期的に修繕は行っているのだろう。

 

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外観も雰囲気十分。

 

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身延線の列車まで少し時間があるので,温泉街を散歩する。

 

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ひっそりと,人気のない温泉街。寂れているのは間違いない。実際,廃業している旅館も幾つか見られた。アクセスはとても良い(車でも勿論,鉄道でも身延線甲府まで近い)ので,関東甲信越の方は旅先の候補としてみてはどうだろうか。

 

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その4へ続く。

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