梟の島 -叙情的叙景詩-

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西武多摩川線(2):白糸台駅~競艇場前駅,黄昏へ。

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ドラマ。 2022.01.23 西武多摩川線 白糸台駅

 


1月23日(日),旧友と西武多摩川線の撮影にやって来た。生憎の曇天の下,新小金井駅から沿線を南へ歩いてきた。

▼その1はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

白糸台駅に到着。ここでは列車交換が行われる。上りの赤電がやってくる時間だったので,線路沿いの道の,停止位置の近くで待機した。

 

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入線。10人ほどの乗客がホームで待機していた。

 

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束の間の正対。

 

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乗務員交代の1コマ。

 

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談笑。

乗務員同士が会話しているときの鉄道車両の表情は,散歩中に飼い主同士が話しているときのペットのそれと同じように見えてしまう。従順に主の会話が終わるのを待ちつつも,先に行かないのかな?という期待が込み上げてきているような表情である。

 

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下りが先に発車。程なくして赤電も出発した。曇天の下,抑揚のない撮影が続いていたが,ここに来てようやく楽しい瞬間に邂逅することができた。

 

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3扉,普通鋼車の質感。

 

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走り去っていった。

 

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続いては駅の北側の踏切で,交換風景を眺める。

 

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ポイントを渡る。一応は編成写真だが,ややカーブしているので納まりが悪く,どことなく中学生写真のようである。

 

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いよいよ暗くなり始めたので,早足で移動し,多摩川線随一の下り撮影地。晴れれば綺麗だったのだろう…

しみず下通り「鶴代橋」の南側に向かうには,沿線に道が無く,一度西に100m近く振られる形となった。

 

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その鶴代橋の真下に戻ると,針孔を抜くような格好で撮影できる場所があった。

この後,犬の散歩を絡めて撮影してみたかったが,敢えなく失敗。

 

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移動中のワンカット。

 

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中央道を潜り,予め見繕っていた作例の場所へ。インカーブの構図,これも線路との距離が近すぎて納まりが悪い。窓明かりが漏れ始める時間には,シャッタースピードの厳しい構図でもあった。

この辺りで「AはBについて」という気色悪い日本語について話した記憶がある。

 

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走行写真の撮影はこれで終わりにして,住宅街の中で少しだけスナップを撮った。

 

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錆の質感。

 

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色の共演。

 

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グッとくる構成の家。階段の位置と角度,造作が良い。平屋部の色彩は言わずもがな。

 

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住宅街を抜け,線路際に戻る。スナック ジュライの看板がその存在を主張していた。

 

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競艇場前駅の夕刻。

 

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戦前に「常久駅」として開業し,1954年には「競艇場前駅」と改称された。エレベーター設置のために2005年に1番ホームを廃止し,それ以降は1面1線となったという。右側が旧1番ホームである。この立ち位置が踏切の外という,少し不思議な構図だ。

 

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黄昏の質感。

 

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寒暮の小駅。

 

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日没を過ぎた頃,改札を通る。新小金井から競艇場前まで実に3駅,約7kmを歩いた。

 

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行きと同じ編成に乗り,武蔵境へ帰る。

 

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夜ならではの光沢感。

 

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白糸台駅で交換を待つ。

 

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宵闇に浮かび上がる先頭車。

 

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10年前の秩父鉄道を髣髴とさせるような一幕。

 

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無言のドラマ。

 

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ディテールに宿る魂。

 

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武蔵境に到着。

 

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国鉄型に通ずるものがあり,好感が持てた。

 

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閉扉,束の間の静寂。

 

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そして夜の旅へ。

昨年末に計画した段階では,対面での酒席も設けられるかと思われたのが,年始より再び疫病の流行が始まってしまったので,残念だがここで解散。それぞれ帰路に就き,片付けや支度が一段落してからオンライン飲みを開催した。目出度い報告もあったし,最後の数十分の静かなトーンの対話が特に心地よかった。

多摩川線はまた晴れの日に,今度はレンタサイクルでも使って巡るのが良さそうである。こうして一度訪れてしまうとつい腰が重くなるのだが,気が向いたらふらっと再訪しよう。編成写真を押さえたら,遊んだ構図にも挑戦してみたいところである(ひょっとするとそれには沿線が狭すぎるかもしれないが)。

街歩きの食傷というか,自分の中に「迷い」のようなものが生じているので,そういう時はいつでも鉄道撮影という原点に立ち返ってみようと思う。純粋に楽しめていた頃の感覚に,上手くすれば出会えるかもしれない。

 

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