梟の島

-追想の為の記録-

盛夏の津軽線:大川平~今別,一面の緑にキハ40。

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盲腸線をゆく。 18.08.06 津軽線 今別~大川平
 

2018年8月6日。青森周遊も3日目である。古川市場でのっけ丼を食してから,青森駅前に近い第三新興街を撮影した。

 

第三新興街の撮影を終えて,再び車で出発し,ここからは一路北を目指す。ヴィッツで淡々と走ってゆく海沿いの道は,津軽線の沿線である。郷沢,中沢,蓬田,蟹田を過ぎ,平舘まで運転し,道の駅「Oh!だいば」に車を止める。なんとも寒いネーミングだがこれがヨメ氏のお気に入りと相成った。

 

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平舘灯台と台場を見る。

 

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旅程3日目にして,初めて青空が顔を出した。

 

ここでドライバーチェンジし,一路ひたすら津軽半島の東側の沿岸を走り続けてゆく。少々時間が押してしまっていたこともあり,津軽線の3本予定していた撮影のうちの1本目を捨て,さらに高野崎を捨てて,寄り道。途中割愛。津軽線の撮影は,予定における2本目からのスタートである。3本目の撮影予定の陸橋に先客が一人いたのを横目に,目指す場所は,大川平付近の神社から俯瞰する撮影地である。構図の後方には海も望める構図である。予定通り,広い路肩に駐車し,鳥居の見える階段に辿り着くと,神社は思ったよりも随分と高いところに存在していた。動物のフンを避けつつ,せっせと上ってゆくと,階段から少し右手方向に外れたところに「お立ち台」を発見。昼前から晴れてくれたおかげで,後方に見える海峡の水面が青く,陸奥半島も見えている。あまり準備の時間はなかったが,満を持して久々の鉄道撮影だ。キハ40との対戦は,2年前の山口線以来。がっつりと本命列車として対峙するのは,3年半前の高山本線以来である。

 

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本当は八戸車の白と赤が似合う景色なのだが,背に腹は変えられない。キハ40が見られるということでも有難い。もう,この景色も見納めになるのだから。

 

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その現実を噛み締めながら,長閑な景色を走ってゆく鋼鉄車を撮像素子に焼き付けた。

 

撮影の後は,昼食をとれる場所を探す。今別から津軽浜名の間で探すも,どうやら飲食店はほぼ存在しないようで,全く見つからない。漁港横の施設に入ってみたが,特に食事の提供はしていない(やめてしまった)ようだ。店員に尋ねると,結局は道の駅に戻るのが得策とのことだったので,奥津軽いまべつ駅まで戻ることに。

久々の津軽今別駅あらため,奥津軽いまべつ駅。道の駅の施設こそ変わらなかったものの,8年前の夏よりも確実に賑わっていた。今別牛の焼肉定食と,猪ヘルシー丼を二人で食す。

 

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牛は言わずもがなで美味。あまりヘルシーとは思えなかったが猪の丼もあっさりとしていて美味であった。

食べ終わった後,次の列車の撮影に向けて,今別駅手前の陸橋へと移動。近くのサークルKに駐車する。陸橋は思ったよりもフェンスが高いので,欄干に足を掛けてフェンスの上から撮影となった。

 

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大川平から長く続くストレートを,ゆっくりと列車が接近してきた。

 

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ここでは太陽は雲に隠れてしまったが,良い構図だ。

 

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人工物のほぼ写らない構図で,非電化区間をトコトコとキハ40が行く。津軽線ならではの,清々しい情景であった。

 

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そして陸橋の対岸を見遣れば,今別駅だ。客が数人降りてゆく,日常の一コマである。

 

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この森の向こうには,海がある。

 

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列車は小さな音を立てて,最後の旅路へと出発していった。

 

さて,津軽線の撮影はこれにて早くも終了。駐車場に戻る途中,ゆっくりと軽トラを走らせる老人に対して後方から思い切りクラクションを鳴らすダンプカーという,悲しい場面に出くわしたことがなぜか記憶に深々と刻まれてしまった。

そしてそのすぐ近くに「草ヒロ」が居り,哀しげな眼でこちらを見ていた。

 

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塗装を調べてみると,青森市営バスのようだった。

 

さて,ここからは一路,津軽半島最北端・竜飛崎を目指す。 

竜飛崎へ続く。

 

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