梟の島

-追想の為の記録-

羽越・磐西撮影旅行(3):矢引,そして大岩川の俯瞰へ。

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暖かな冬の朝。2020.01.11 羽越本線 小岩川~あつみ温泉

 

■220D:羽前水沢~三瀬・矢引の撮影地にて。

惜別乗車を終え,往路の乗車券を記念で貰い,駅ナカNEWDAYSで少々買い物をしてから駅レンタカーへ。8時前だが貸出の対応をしてくれた。自身初のスウィフトは,黒の八戸ナンバーであった。東北の営業所で共有しているのだろう。まあもっとも今回,我々により新潟まで運ばれてしまう訳だが。

まずは220Dの撮影に向けて,庄内平野をひた走る。ちょうど羽前水沢と三瀬の間に矢引という集落があり,ここで後追い撮影から入る算段である。作例のある俯瞰アングルはやや距離を取って望遠で狙うようで,移動時間が厳しく,しかも基本的には下りの撮影地のようなのでこれを断念。道路から狙うと,思った以上に線路際の藪が残っていて足周りがすっきりとしなかった。

 

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2020.01.11 羽越本線 羽前水沢~三瀬

 

撮影地に到着した時は晴れていたのだが,通過直前になって太陽が雲に隠れる。「これが撮影行だ」というかのように,思い通りには運ばないこの感じ,慣れたものとはいえ久々である。ひとまず解として有り得るアングルを幾つか拾って撮影終了。

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2020.01.11 羽越本線 羽前水沢~三瀬

 

■223D:大岩川の俯瞰,「非正規ルート」を登る。

続いて狙う223Dは,鼠ヶ関止まりの220Dの折り返し列車である。そのため新潟県内へは南下できない。比較的アングルの候補の乏しい山形県内でこれを仕留める必要がある。ということで,小岩川~あつみ温泉の間,6年半前に訪れた大岩川の俯瞰を選んだ。あまりにも久々だったので登り口を完全に誤り,さらに前夜の雨で足元は酷くぬかるんでおり,想像以上にハードなアクセスとなったが,どうにかして登り切る。

一帯にはブルーシートを屋根に乗せた家も散見され,昨年の地震の傷跡が未だ癒えていない様子だった。

撮影対象としてノーマークだった特急2本をとりあえず撮る(うち1本目のいなほ6号は「フルーツ牛乳」だったが,レンズの一時的な結露により画角中心付近が曇ってしまった)。

 

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2020.01.11 羽越本線 あつみ温泉~小岩川

 

アングルの微調整をしていると,本命までの待ち時間はあっという間に過ぎていった。俯瞰場所に到着した時から降り注いでいた柔らかな太陽光は,2連のキハにも変わらず暖色の塗装を与えてくれた。

 

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2020.01.11 羽越本線 小岩川~あつみ温泉


曇天もしくは雨の予報だったので,嬉しい誤算だった。
連写しながらパンするという欲張りも成功し,ひとまず撮影に勢いが付いた。

 

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2020.01.11 羽越本線 小岩川~あつみ温泉


下り切る際にも,最後の下り階段を見つけられず斜面を滑り降り終えてから,地元のお爺さんに場所を教わる。こんなにも分かり易い登り口があったのだっけ…!公民館の駐車場に車を停めて,海を背負って左側に短い階段があるので,これを登るのが正解のルートなのだった。

 

その4へ続く。

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