梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

2013年・2018年,わさおとの想い出。

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夏の海を背に。 18.08.09
 

2020年6月8日。わさおが天国へ旅立った。

ちょうど2018年の五能線撮影旅行の写真を編集しており,予定では6/15にちょうどわさおに会ったところを記事にする予定だったので,その直前の訃報に驚き,とても寂しく感じた。この五能線撮影旅行の最後に繋げる形で,わさおとの思い出を振り返ろうと思う。

 

2013年,当時は修士1年。建築学会大会が札幌で8月30日から開催され,自分の発表は諸事情により無かったのだが,前後に青森・北海道旅行を繋げる形で参加した。8月26日上野発のあけぼので東能代へ,リゾートしらかみに乗り継いで深浦へ。レンタサイクルで移動し,五能線の列車を数本撮影した。夕方早めのリゾートしらかみ鯵ヶ沢へ。駅から歩き,鯵ヶ沢~鳴沢で,夕暮れ時の列車を撮影した。その撮影地のすぐ横に,イカ焼き屋・きくや商店があり,看板犬・わさおに会いに行った。

きくや商店を覗くと,肝心のわさおは不在。この時誰かに訊いたのだったか,記憶は定かではないのだが,夕方の散歩に出ているようだった。店の前で暫く待っていると,海のほうから未舗装道路を上って来る軽トラが見えた。そしてその横をトコトコと,わさおが走ってきた。

 

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散歩は終わりである。

 

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暫く外で待機。

 

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飼い主・節子さんの入院によるストレスで,わさおのトレードマークともいえる長い毛が抜け落ちてしまっていた。

そのせいもあって,イメージよりはだいぶ痩せて見えた。

写真は,節子さんが退院し,わさおも「快復」しつつあるタイミングの姿である。 

 

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風の強い夕暮れ,雲が千切れて流れて行った。

 

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散歩の後の夕飯は軽トラの荷台で食べていた。

 

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節子さんが前脚をヒョイと荷台の縁に乗せ,決めポーズを撮らせてくれた。

軽トラの窓には夕空が映る。

 

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そして「仕事」を終えたわさおは,荷台に乗ったまま,節子さん運転の車で家へと帰っていった。

 

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不思議と,また会えるような気がしていた。

 

その後は,2014年に「つばき」を妻に迎えた時,また節子さんが2017年に他界してしまった時,それぞれニュースになっていたのを覚えている。

 

2018年8月9日。満を持して,長旅の最後で,5年ぶりにわさおと再会した。

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元気そうだった。

 

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つばきは奥に引っ込んでいて大人しくしていた。

 

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ちょめは手前でぐだぐだしていた。暑いのだろうか。

 

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飼い主のおじさんが来るとわさおは立って「バウバウ」と大声で唸り吠える。はやく車で帰りたいらしい。

毛並みは2013年よりも豊かではあったが,老犬らしさも感じられた。何というか,「田舎のおじいさん」のようなオーラを纏っていた。

 

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帰る支度が出来たことを察知して,すぐに立ち上がる。2013年の時のように軽トラの荷台ではなく,軽自動車の後部座席に,つばきと2匹で並んで帰っていった。ちょめは飼い主が異なるので,もう少しの間はお迎え待ちのよう。一匹残して去るのは少しかわいそうな感じもしたが,またねと挨拶した。

つばきは,この訪問の翌年,心臓発作で急逝してしまったらしい。悲しいニュースだった。

そしてわさおも年齢には逆らえず,2020年4月には自力で立てなくなっているという報道があった。撮影旅行の記事を編集している際は,どうか元気でいてほしいと願っていたのだったが,残念ながら先日,旅立ってしまった。人間で言えば90歳を超える年齢だったというから,大往生である。どうか安らかに眠れ…。

今頃はきっと,節子さん,つばきと,向こうで再会していることだろう。

 

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