黄昏の煉瓦壁。 2022.04.09 本庄
4月9日(土),本庄市を散策。旧児玉町(現・本庄市児玉町)を歩いた後,本庄市街に戻り,煉瓦蔵やニシザワ写真館,本庄市銀座の路地を巡りながら,夕刻の街を撮影している。
▼その1はこちらから。
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三交通りを西に進むと,やがて突き当たる。
西銀座商店会の街灯が整列する。
春は浅い。
斜陽の刻。
廃れた匂いのするスナックビル。
コクのあるトーンが好みである。
真の私道。
看板の余白が素敵だ。
西銀座をもう一度,反対方向に抜ける。
電気館カレー。
旧本庄商業銀行煉瓦倉庫(1896)。
長い看板。
旧中山道を北に外れる。
西向きに建つサンライズ商会。
旧本庄警察署(1883)。残念ながら現在は公開されていない。
しかし,ぎりぎりの陽光が良く残ってくれた。ここまでの移動は小走りだった。
コンポジット式オーダーが華やかである。
いつかまた公開される日を,じっと待っているようだった。
田村本陣の門。
私邸のようだが,佇まいも建具もかなり立派だ。
富沢医院,現役だろうか。
これは素晴らしい邂逅。
小さなサインポールが灯る頃。
先程の「理容すとう」のインパクトが強すぎるが,ここだって十分に素敵だ。
煙草屋のある街角。
スナップショットが何でも解になってしまう,そんな時間。チート的だとしても,その美の神髄を確かに捉えていたい。
なかなか年代物の広告看板なのではないだろうか。
下見板フェチに捧ぐ。
枯草とトタンと板壁と。
淋しげな自転車と。
トタンが一面に貼られた妻壁と。
春の暮れに染まる木と。
新緑の気配。
此処には何か,鄙びた美しさの概念が集約されているようですらあった。
裏道を東へ。
飯塚医院。先日の栃木医院を髣髴させる。
薄桃色に鳥居,寂寥の夕。
いよいよ一日が終わろうとしている。往路は体調が芳しくなかったのに,気付けば一日中がっつり歩き続け,小走りすらする始末である。それに足る美しい夕刻であった。
その5(終)へ続く。
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