城見ヶ丘駅付近の,大多喜街道のオーバークロスで,1本目の急行の撮影に成功した。
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その後は自転車を漕ぎ,今度は大多喜駅の南西,山側の区間へと向かう。国道465号線をひたすら走ると,小谷松駅付近で道は右に折れ,いすみ鉄道の沿線へと接近する。そこからさらに道なりに進むと,東総元(ひがしふさもと)駅。ちょうど下りの普通列車がやって来る時間だったので,駅の南西側にある「小学校前踏切」でこれを待った。
いすみ350型の単行が来た。デザインは国鉄キハ20を踏襲しており,実に愛らしい。
たくさんの観光客を乗せて,上総中野へのんびりと走って行った。
東総元駅から465号線を南にゆくと,急に登坂が始まり,脚への負荷が強まる。その後緩やかに下り,総元駅の横を通過。次の橋を目印に465号線から左折し,夷隅川を渡る。アウトカーブで両方向の撮影ができそうな戸越踏切を越えると,急角度のT字路が現れるので,これを鋭角に右に曲がり,西畑駅方面を目指す。すると恐ろしいほどの急坂が待ち受けていた…。流石に自転車を降り,よろよろとこれを押しながら坂を上ると,その途中,左手の崖を登る細い階段が見えた。これを登ると,平沢川の橋梁付近を走行する列車を俯瞰撮影できるスポットがあるのだが,これは本日の3本目,上りの急行の撮影に取っておく。一度ここの下見でアングルの確認をした後,さらに道を先に進む。次に現れるT字路で右に曲がり,百鉾(もふく)という集落に向けて坂を下る。位置エネルギーの解放は勿体ないのだが,仕方がない。最後に細い道を進み,百鉾集落内の八幡神社付近の踏切に到着。2本目の急行列車(といっても,正確には大多喜~上総中野は各停扱いであるが)を待った。
縦構図と横構図で迷いながらも,足回りを整備して待つと,首都圏色のキハ52を先頭に,森の向こうからひょっこりと列車が顔を覗かせた。
こんにちは。
曇天をゆく。
踏切を渡った列車は,エンジン音を唸らせながら藪に消えていった。
その4へ続く。