晩冬の夕べに。 2021.02.28 薬師柳通り
2021年2月28日。またもや散歩がてら,中野駅北口のスナップショットを撮影する。
▼その1はこちらから。
新井薬師前駅編で散策した場所から連続するように,スタート地点に移動し,散策を開始する。
螺旋階段のある景色。
既に16時半を回り,頭上の空は暮れ始めている。
新井薬師前駅編で訪れた美津和商店の裏側である。
独特の凹凸のある看板。材料問屋。
錆。
複雑な五差路から薬師柳通りに入る。褐色の建物が,ぴったりと両脇を挟まれている。
道は緩やかに下り,緩やかに曲がる。時折,バスも通過してゆく。
更地の横には,半世紀ほどこの地を見てきたと思われる2棟が並ぶ。
BARBER カワゴエ。なんと,つい数日前に閉店したとのことだった。
店内には人の気配があり,住宅としては現役のようだった。
サインポールはもう回らない。
隣も店舗のようなのだが,営業する気配は感じられなかった。
カラフルな3兄弟。右側だけ少し背が低いのは,後から増築したからなのだろうか。
何の変哲もない景色なのだが,この何の変哲もない建物が一つまた一つと姿を消してゆく,それが東京である。
初めて見る路地があったので,迷わずに飛び込んでみた。右側の真っ白なフェンスの奥はマンションの敷地で,左側には年季の入った住宅が建つ。
昭和と平成そして令和,まさに時代の狭間に居るようだった。
2階の控えめな装テンが愛らしい,折原コーヒー株式会社。コーヒー店というのも珍しい存在だ。
嘗て店舗だったと思しき建物が,いくつか残っていた。
早稲田通りにほど近い,中野5丁目バス停の後ろに,不思議な看板建築を発見。
おそらく左半分は当初で,右半分は1階の室内部分を刳り貫いてガレージ化し,かつファサードを削ぎ落したような格好だろう。 そのため,中央の庇(ゴーヤのような,セロリのような部分w)が半分に切られている。2階の窓も,右半分だけ拡張されている。
斜めから見ると,正面の看板部分のみ手が加えられており,後ろは下見板張り。バリバリの木造建築である。
2010年のストリートビューでは,かつて右半分がベージュに近い黄色で,中央の「ゴーヤ」も残っており,また右半分には直線的な庇が取り付いている様子が見て取れた。この時点で既に1階はガレージ化されており,2階の窓も拡張済みだった。そもそも右側のゴーヤは撤去されているので左右非対称である。これまでに何度か改築されてきたということだろう。
中野5丁目のT字路で,薬師柳通りは早稲田通りにぶつかる。
このまま中野5丁目の住宅街を歩いてみると,古い商店街らしき道に出た。初めて来たので驚いた。
天神商栄会,というらしい。
夕空に天神湯。
太く短い煙突。
天神商栄会も中野5丁目も,もう少し明るい時間に改めて歩き直すことにしよう。
小一時間の散策を終え,17時半前に駅に戻ってきた。
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