梟の島

梟の島 -叙情的叙景詩-

-叙情的叙景詩-

五能線キハ40,最後の秋(18):大戸瀬俯瞰,鉛色の海にタラコの差し色。

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枯野に差し色。 20.10.31 五能線 風合瀬大戸瀬

 


2020年10月31日(土),秋の五能線を追い求める撮影行の2日目。早朝から陸奥柳田~越水の「山線」区間で数々の列車を撮り,快速3524Dは驫木の海岸線で見送った。

 

続いての列車は2527D。驫木の海岸線で見送った快速3524Dと深浦で交換してやってくる。少しずつ雲が出て来てしまったが,撮影地の他の候補がないので,大戸瀬駅手前のお手軽俯瞰撮影地へと向かう。ネット上に作例の多くない撮影地だが,大戸瀬小学校に登る道の途中から海を見下ろすと,入江を背にした下り列車を撮ることができる。

この大戸瀬小学校,ストリートビューでは校舎が見えるのだが,空撮では更地になっている。現地には記念碑が残されているのみだった。

 

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子供の声は,もう聞こえない。往時の姿を感じることもできない。ドラマ「テセウスの船」を彷彿とさせる景色に,ほんの少しだけ背筋が寒くなった。

ここで今年クマが目撃されているらしいので,周囲に警戒しながら,細い上り坂のフェンスぎりぎりに車を停める。フェンスを崖側に越えたところに,先客が作ったと思しき足場があったので,ここで10分ほど列車を待った。

 

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鼠色の海の向こう,風合瀬側の山の中に,2つの小さな前照灯が見えた。首都圏色,所謂タラコが2両,その後ろに五能線色を従えた3連だ。

 

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死角へと消えた列車は,入江の対岸に再びその姿を現した。

 

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鉛色の海の向こう,鉄路は海岸線に沿う。

 

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岸壁の下に,鮮やかな鋼鉄車の側面。

 

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ついに手前側のカーブに差し掛かる。

 

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枯れた秋をゆく。

陽光に恵まれず,景色の色が無かったが,タラコという強烈な差し色が良く機能してくれた。

  

その19(岩館・小入川橋梁,スポットライトを浴びる)へ続く。

 

 

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