褐色の世界。 2017.03 稲荷市場
2017年3月某日。鹿島田・亀甲マーケット,西口マーケットを訪れた後,実に13年ぶりに鶴見線に乗り,国道駅へ。魔力に憑りつかれ,2時間ほど滞在してしまった。
▼国道駅はこちらから。
国道駅から歩いて移動し,次なる目的地を目指す。花月園前駅のすぐ近くに位置する,稲荷市場である。
まずは市場横の参道に飛び込み,参拝。
鳥居がこちらを覗いている。
お馴染みの,緑とアイボリーの装テン。著しく退色していた。
亜鉛鉄板に覆われた,赤褐色の躯体。
周りの街区から取り残された街。
正攻法で,裏口から中を覗き見る。平面はT字状のようである。
「T」字の右肩から入り,T字路で長辺を望む。壮観である…。
振り返り,突き当たりを見る。
「生麦金傳」。八百屋だったようだが,詳細を見て取ることはできない。
曇天の夕暮れ時,天井を見上げれば真っ暗。手持ち撮影ギリギリの露出だが,辛うじてディテールが見えて来た。
方杖の付いた梁が,向かい合わせの2棟の間に渡る。
2階の階高があるので、腰高な印象。しかし建物の造りは堅牢なようで、歪みや傾斜は見えない。
「T」の左上,行き止まりにはトイレ。
THE THREE.
綺麗に保たれていた印象である。共用便所として今なお現役ということだろう。
当然ながら,和式便所。
広角でバシッと決めたい空間。
大きな隔壁が印象的だ。
時間旅行を,もう少し楽しもう。
その2へ続く。
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