6月16日(水)。郡山での出張調査の前日に,福島県内を散策。磐越東線・大越駅の南側の名も無き商店街,大越娯楽場,そして磐城常葉駅前を歩いた。
anachro-fukurou.hatenablog.com
大越(おおごえ)・磐城常葉(いわきときわ)の駅前からさらに北上して,船引(ふねひき)の街へとやって来た。
そもそも今回,磐越東線の沿線に白羽の矢を立てたのは,船引の街並みが面白そうだったからである。車を停め,街の西端から散策を始めよう。
磐城常葉から移動してくる間に雨は止んだが,依然として空はどんよりと曇っている。
まずは国道288号線,都路街道沿いの街並みを見て歩く。早速,LEDの信号機が不似合いな建物に挨拶。
「夢のパンスト」には思わず笑ってしまった。ここを北に進めば船引駅だが,この道は散策の最後に取っておこう。
ずらりと建ち並ぶ商店。手前は「御菓子処 菊屋」。
現役の店舗は多くないが,街灯と建物の規模から,商店街の貫禄が感じられる。
国道288号線は,郡山,三春,船引を結び,その先は磐越東線を離れ,双葉町へと抜けてゆく重要な道路である。探訪時もかなり交通量が多く,撮影は困難を極めた。
毀れつつある下見板壁。
自転車店。ナショナル自転車の褪せ具合,シャッターの錆が美しい。
出桁造の商店と看板建築が綺麗に建ち並ぶ。
昭和40年代頃の雰囲気だろうか。
更地になっている場所は,さほど多くない。
亜鉛鉄板の美しさ。
緩やかなカーブを描く。
力王たびの看板。はきよい.強い.カッコいい.
ひときわ大きな建物が,駅の方へと抜ける県道と国道のT字路に建つ。
その向かいにも,隅切り部の印象的な商店がある。
さらに東へと進む。ここもなかなか良い味を出している。
特にデコラティブな建物があるという訳ではないのだが,街並みからは迫力が感じられる。
ずらり壮観。
駅から東側に離れてゆくと,廃屋の目立つ一角があった。
商店街のすぐ奥は,山裾の住宅街。
毀れたガラスブロック。
剣道教室と,整体術と。
蔵も何軒か残っていた。
振り返れば,もう500m以上も歩いている。商店街は長い。
ぎゅっと圧縮。
鋭角に曲がる道。
不思議な看板。
総合結婚式場「辰巳屋」は,廃業したようだ。
廃自販機。
鈍角の街角。
ちょうど小学生の下校時刻。ニット帽とカメラ2台という出で立ちの自分は,見るからに「不審者」である。案の定,めちゃめちゃ警戒された。
午前から降り続いた激しい雨が,大滝根川のせせらぎを濁流に変えていた。
濁流の水位は通常時よりも幾らか上がってきているようで,辰巳屋の建物の背面に迫っていた。
橋を渡ったあたりが街の東端,と言ってよいだろうか。理容店はいつでも街に華を与えてくれる。
「花春」の看板が多い。福島だ。
こちらも理容店。窓ガラスの向こうに鏡が見えた。
この少し先,船引小学校の校庭の付近で国道を折り返す。続いては,先程のT字路に戻り,船引駅方面へと北上してゆこう。
▼関連記事はこちらから。
▼ 宜しければクリックのご協力をお願い致します。