梟の島

-追想の為の記録-

旧北陸本線沿線散策(13):能生・弁天岩,溟濛。

冬色。 2023.01.22 能生

 


1月22日(日),旧北陸本線沿線,直江津~糸魚川間を歩く旅の二日目が始まる。

前日は直江津から名立まで歩き,能生の街を散策。日没後に筒石駅を見学し,能生で一夜を明かした。

▼その1はこちらから。

anachro-fukurou.hatenablog.com

起床は5時半頃だったか。きっちりと着込み,未明の街へ繰り出した。

 

街灯の下,冷たい雪を被った舟。

 

未明の海岸線へ。

 

弁天岩。

 

嘗て夜行列車の窓から眺めた,未明の日本海を,今回どうしても見たかったのだ。

目的を達成し,暫く呆然とする。五感の中で,視覚が劣勢になるこの時間帯は,独特である。海がより怖ろしいものに感じられる。

 

刻々と空は明るくなってゆく。時刻は6時半。

そういえば6時だったか6時半だったか,朝のチャイムが鳴り響いて驚いた記憶がある。未だ暗闇だというのに,やはり地方都市の朝は早いものである。

 

未だ能生港灯台が点っている。

 

小泊方面を見る。

 

能生方面。うっすらと山裾に架かる雪が美しい。

 

島へ上る。

 

日本海,溟濛。

 

タイル貼りの灯台。

 

冬色の朝。

 

緑がかった灰褐色。この色にこそ,日本海の冬を感じられるというものである。

 

朱色さえ褪せて見える朝。

 

小泊の家々も,屋根に薄らと雪を戴いていた。

 

松と海。

 

階段を下りる。

 

橋を渡り,陸に戻る。

 

すっかり明るくなった。

 

飾らない朝である。

 

昨日と同じ場所から。

 

白山神社へ。

 

拝殿。

 

入母屋の茅葺屋根が目を引く。

 

 

その裏側,奥にあるのが本殿。

 

こちらは国重文である。

 

朝の散歩をしている方が居た。自転車で走って行く学生たちは,大きな声で挨拶をしてくれた。

 

冬の紫陽花。

 

白山トンネル。この後の行程でも,このトンネルを歩いて抜けることができなかったので,いつか再訪する必要があるかもしれない。

 

その14に続く。

 

 

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