1月21日(土)。表題には「旧北陸本線沿線」を掲げ,様々な観点から昔日を偲びつつ,1泊2日で上越へ。直江津駅を発ち,谷浜駅,有間川を通り,名立駅へと歩いた。その後は2駅先の能生駅に移動し,中心街を歩いた。
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能生の街の夕刻,引き続き東へ歩く。
あんなに晴れていたのに,結局また雪が降る。
この天気を,名立の商店のおかみさんは「気〇い空」と呼ぶ,と仰っていた。
蒼白い,雪空の街。
白山神社,今日は通り過ぎることにしよう。
海に出る道へ。
青空と雲の鬩ぎあい,荒れ狂う波濤。
暫く呆然と座る。早くも一日が終わろうとしている。足には確かな疲労を感じていたが,精神は深く低く充足を湛えていた。
動画を撮り,波を眺める。
弁天岩には先客の男女が居るようだったので,明朝に回すことにした。
もう少しだけ,東に歩いてみる。
斜面にへばりつくようにして家屋が建ち並ぶ,能生小泊の集落が見えている。
釜山の街を思い出した。
いよいよ日没。露出がだいぶ厳しくなってきた。
帰りは国道の近くの道を歩く。
並び。
整然と並ぶさまが美しくて,何枚も撮ってしまった。
街灯が眩しく見え始めた。
板壁の小屋。
そして夜が来る。
鈍色の夕空を背に,地下道の灯りが映える。
雪国の夜。
しかし,今日は未だ終わらない。
その12に続く。
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