黄金色。 2023.01.21 能生
1月21日(土)。表題には「旧北陸本線沿線」を掲げ,様々な観点から昔日を偲びつつ,1泊2日で上越へ。直江津駅を発ち,谷浜駅,有間川を通り,名立駅へと歩いた。その後は2駅先の能生駅に移動し,中心街の入口までやって来た。
▼その1はこちらから。
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能生の街の夕刻。しれっと書いてしまっているが,能生は「のう」と読む。
長い影,強い光。
目を疑うほどの黄金色。
中心街をじわじわと東へ。
商店が多い。
立派な煉瓦塀が目に留まった。
この夕陽を逃すまいと,シャッターを切り続けた。
背の高い商店。
脇道の水路。
緩やかなカーブ。
大きな板壁。
太陽が雲に隠れてゆく。
陰翳。
裏道の水路の先。黄色のガードレールがアクセントカラーになっている。
同じ植木鉢が祖父母の家にあったことを思い出して,懐かしくなった。
一段高くなっているこの道が,北陸本線の旧線である。
その北側を覗く。
道も多く,家屋も多い。
本日の宿,「玉屋」さんに到着。今回の行程の中で,どうしても泊まりたかった宿であった。
なかなか行程が確定できず,予約が直前になってしまったのだが,17時頃までに到着するという条件の下,無理を言って素泊まりでお願いしたのだった。先程,名立から能生へ2駅「ワープ」したのも,宿の到着時刻との兼ね合いであった。とにかく,直前の依頼にも関わらず受け入れてくださって,感謝しかない。
館内を,明るいうちに一枚。
女将さんはとても親切に対応してくださった。館内にある,白山神社の大祭の写真を紹介していただいた。毎年4月24日に行われる大祭は,丸一日を通して行われ,町も賑わうという。中でも夕暮れ時の舞楽が特に幻想的だと仰っていた。帰京後に調べてみると,国の重要無形民俗文化財のようだ。
4月24日。あいにく今年は過ぎてしまったが,女将さんにも「是非いらしてください」と仰っていただいたし,いつかこの日を能生の街で過ごしてみたいと思った。
荷物を宿に置き,日没まで街を歩こう。
金剛院の階段から,町を見下ろす。微かに黄色を帯びた雲が,黄昏の訪れを告げる。
引き続き東へ歩いて行く。
街灯り。
こうして歩いてみると,直江津~糸魚川の間で最も栄えている町が能生であることが,肌で感じられる。
良い裏路地に,街灯が蕭然と点る。
一本道を歩く。
寂しい時間帯に差し掛かる。人の気配が徐々に希薄になってゆく。
サインポールを通り越す。
日没が近い。
その11に続く。
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